ABBAのヒット曲が山盛りのカタログミュージカル。 元ロックバンドのリードボーカルでシングルマザーのドナ、その娘のソフィが結婚式の3ヶ月前、父親候補の3人に招待状を送るところから物語が始まります。
ともすれば重くなりがちな設定を、魅力的な登場人物たちにより、明るく楽しく、観た後に優しくなれる作品に仕立て上げています。 ダンスはさほど激しいものでなく、どちらかというと歌と雰囲気を楽しみたいミュージカルです。
初のABBAの邦訳ですが、物語にそって聴いていると違和感もなく、その時にあわせた心情を実によく語っています。
(ただしこれが舞台を観ずに単にCDだけ聴くと、また違った感想になると思いますが…)
セットはごく少なく、壁が二枚、テーブルや椅子、ベッド、船など、その場面を想像で補うことできちんと場面が見える作り。暗転はなく、セットの回転、従業員に扮するアンサンブルさんたちによる家具などの道具の移動で場面が転換します。
東京初演はオケピにバンドが入っていましたが、大阪公演では録音を使っています。
また、バンドもキーボード4台、ギター、ドラム、パーカッションという最小人数で、ミキシングなどをフルに使い、CDで聴くような音楽に聞こえます。
+アンサンブルについて
舞台上での演技はもちろん、場面転換のテーブル、椅子、ベッド、荷物の移動を行います。
また、様々な場面でのバックコーラスを舞台袖で担当するなど、見えるところ、見えないところでフル稼働しています。
基本的に枠ごとに役柄は決まっているようなのですが、アンサンブルな部分(群舞とか)では、人によって固定のパートがあるようです(例:マネマネのラストでばんっとドアを閉めるのは女中頭(3枠)の方ですが、1枠の奥田さんがやられたことがあります)。
衣装も人によって微妙にアレンジが変わったりします(特に女性の結婚式シーン)。新キャストさんが登場された場合、衣装も新しくなる場合もあります。
これはメインキャストについても同じで、青山ロージィは眼鏡をかけていますが、他のロージィはかけていません。
衣装はその方の身長や雰囲気、体格に合わせて決まるようで、基本の衣装(マネマネの時の衣装)以外の衣装は枠とは関係ない場合もあります。
また、特に女性キャストにおいて、劇場で配られているキャスト表と公式発表の「前日のキャスト」とはだいたい違っています。当サイトでは、公式の順を利用していますので、枠はそちらを参考にしてください。
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