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AIDA  ......2004年3月13日(土)マチネ・2004年3月20日(土)ソワレ .......
 
 ■キャスト感想含めてのオール感想(笑)
12月に観た次に2月末に行きました。(アンサンブルさんにつられ(笑))
その後演技や歌の感じなど変わったのと、3月からはBキャストの樋口アイーダ&福井ラダメスの登場があり、観劇メモも含め一気に感想です。

大量のネタバレと、新キャストさんがどんなだったかめちゃめちゃ書いてあります。反転等していませんのでご了承ください。
また、あくまで主観で書いています。キャストの感想など、その辺り、よろしくお願いします。

間があきすぎて、途中から記憶不鮮明・・・・



































文章中、曲タイトルはプログラム中より。



♪愛の物語

博物館シーンの衣装は人によって決まっているようですね(今井さんはネヘブカ枠の時と2枠と、役は違っているけれど衣装は一緒)。でもカップルは変わらないようですね。さりげなく下手で抱き合っているカップルもいますが・・・脇坂さんと石倉さんだとすごい身長差です(笑)。

ラダメスとアイーダが出会ってからは、時折ストップモーションになっているんですね。

(20日)
ここのところ何度も観ているので、福井さんが下手から入ってきた時も全然きづきませんでした・・・。意外と身長は普通なのですね。マンカスやタガーの時は大きい人、というイメージだったのですが、屈強な大臣勢に比べると同じくらいかな。そして体つきも普通に見えてしまうのがおかしいです。
しかし、私が何に一番目がいってしまったかというと。

 ヒ ゲ は や し す ぎ 。(笑)

よく考えるとパンフのキャスト写真もこんな感じですが、阿久津さんがわりと細いヒゲラインだったのですごい違和感でした(笑)。慣れればどってことないんですけど。
ちょっとまだ慣れていないんでしょうが、わくわく感があまりなかったですが、樋口さんと同時にのぞき込んでしまった時に、あ、すみませんって謝り方が妙にまじめな感じでおかしかったです。



♪勝利目指して

男性の1枠3枠は博物館のシーンからすぐに戦士の衣装に早替え。すごいです。

このシーンは大好きです。赤のシルエットが綺麗で、あと戦士たちの雰囲気が好きだったり、風になびく帆船の帆とか好きです。
略奪される侍女たち、反撃も凄くて、最後は5枠の女性は戦士の上に飛び乗ってストップモーション。
(13日)
阿久津ラダメスの歌の伸びがとても良いです。
楽しそうに歌っているのも観ているこっちも戦士たちの気分が味わえる気がします。
(20日)
のっけから降ってきたいい声にうひゃー福井さんだぁ〜、と。
本当にこの方の声は色気があるというか、いい声ですね。
阿久津ラダメスのように一人ばんっと突出した存在には見えず、どちらかというと、叩き上げの軍人さんのような・・・

阿久津ラダメスは、ゾーザーの暗躍もありつつ、天性のカリスマと、実力とで将軍になった感じですが、福井ラダメスは、ゾーザーの手助けを受けず、下っ端から頑張って上に昇った感じ。しかもまじめっぽいです(笑)>そのままマンカスっぽいという話もありますが(笑)
さて、そんな福井ラダメス。気になったのは、衣装が。なぜか衣装が似合って見えない・・・なんでだろう。私の主観なので他の方は違うかもしれないです(苦笑)。


◇アイーダ登場

樋口アイーダの殺陣は、激しいです(笑)
角度によっては本当に顔面に蹴りが入ってないか?という勢いで蹴り上げます。わりと凄い勢いで剣を振るいます。
第一声を聞いて、おや?と思いました。樋口さんの役はピコ、ジェニー、ナラなどを観ていますが、どの声よりも低いというか、印象の違う声でした。ドスを効かせているけれどつぶれていない声とでもいのかなぁ。多分この時はラダメスに対しての威嚇も含めそんな声をわざと出しているのかなと思います。後半、普段の役よりも低めではありますが、普通の樋口さんの声に戻っていたので。

阿久津ラダメスは、アイーダの大暴れもちょっと興味深そうな目で吃驚しつつも観察している感じですが、福井ラダメスはちょっと困惑気味に観ていました。

拉致られる戦士。大塚さんと友石さんの身長差があって、友石さんの時はちょっと拉致しにくそうでした。そういえば、大塚さんの笑い声とか叫び声とかすっげぇでかい(笑)
そんな1枠が拉致られている時、ラダメスが指示をして戦士たちが侍女たちを人質にする場面、他の戦士たちは剣で脅しているのですが、吉元さんは素手で首を折ろうとしてます(爆)。すげぇ!

さて、ラダメスの私室(?)に連れてこられたアイーダ。
「これから何をするのか、わかるな?」というラダメスの台詞ですが、阿久津ラダメスは、身体を洗ってもらうんだ・・・(にやり)ぶははははは(アイーダ拍子抜け)って感じですが、福井ラダメスは、何をするかわかるな?(ここで笑ってから)お前に身体を洗ってもらうんだ、という流れでした。言う前から笑っちゃうタイプなんですねー(違うと思う(笑))。

ラダメスの身体を洗う(拭く?)アイーダ。
濱田アイーダは、ぎゅっ(押しつけ)ずざっ(摺り下ろし>そんな感じ)、ぎゅっ、ずざっ、と、すっげぇ痛そうだったんですが(乾布摩擦状態)、樋口アイーダはしゃっ、しゃっ、しゃっ、って感じで、そこまでは痛そうではなかったです。



♪あの日は遠くに

樋口アイーダの目が、濡れているのかすごくきらきらとしているのが印象的でした。

歌の途中、阿久津ラダメスの「名前は?」という台詞、柔らかく低い声で聞くのですごく優しく聞こえてきました。そして、「生き延びたかったらそれを忘れないことだ」というのも、どちらかというと、アイーダに、諭すように言っているように聞こえました。冒頭の大騒ぎに対して、俺だったからよかったけれど、これからは知らないぞ?という感じ。
そして福井ラダメスは逆に、部下に教えるかのように真面目に台詞通りに聞こえて聞こえてしまって、もうその辺が福井さんのイメージでちょっと笑えてしまいました。


◇桟橋

中嶋さんのメレブは、殺されそうになった後ラダメスの庇護下に入ってから、すごく考えてああいう存在に収まったんだろうなぁと思ってしまいました。
計算ずくというか・・・山添メレブはどちらかというと半分本能(笑)。いつか痛い目観るんだろうなぁと思いつつも、なんとなくあそこまできて自分の場所を築いてしまった感じ。
そして中嶋メレブは、10代じゃないだろうなぁ(笑)。普通の大人に思えます。
連れてこられた奴隷たちはあまり気にしてませんでした。
そして、阿久津ラダメスは、酒樽がいくつかなくなった、と言われて、「またか」とちょっと楽しそうに言っているのは、ラダメスはメレブが酒樽をくすねているのを知っていて、またメレブはラダメスにばれているのを知っている、という状況。
福井ラダメスは、メレブとお互い秘密を共有してるに近い感じでした。一回くらいメレブが持っていくのを目撃しちゃって、でも黙ってる。「またか」って、嬉しそうにばしばし腕軽く叩いてるもん(笑)。それまでのラダメスの雰囲気とそこ違うんだもん(笑)>主張するな


♪ピラミッドを建てよう

やっぱり気になる登坂さんの動き(笑)。首を伸ばして傾けるんですね。で、手首を反対の手で握りつつ指を伸ばして一本ずつ小指から握り込む。
吉元さんの動きは綺麗です。大臣たちは本当に格好いい。途中上手で一人ずつポーズを取りながらしゃがんでいくところの最後に加わる宮河さんをいつも観てしまいます。

「裏切り者」は途中で上手から入ってきてしばらく踊っているのですが、ちゃんと自分を殺す剣を持ってきていて、すれ違う時に2枠の方に渡しています。

ところで、砒素って、固形物だよな。つか、光ってないよな?(笑)
光る砒素を掲げながら去っている大塚さんがいいです。


♪私は知っている

「10歳で撲殺されかけ〜」が「殴り殺される」に変わりましたね(笑)。やっぱ気になっていたのは私たちだけじゃなかったんだ。

中嶋メレブ。
歌の区切り方が、なんというか、フォークな感じの歌い方というのかな。単語がくっついているというか、昔のさださんの歌い方な感じ?懐かしいんだけど、山添メレブのタイミングが好きだったので最初すごい違和感を感じました。
王女様、で手を合わせるところ、手首が直角にはほど遠いというか・・・アゴの前辺りで揃えていて仏教の拝み方みたいなのでちょっと笑えてしまいました。

山添メレブは、自分の過去を語る時もなにやら楽しそうに語っていたのと比べ、中嶋メレブは現実感が強いというか、今でもいろいろ考えるところがあるんだろうな、という雰囲気でした。

「あの男、結婚するの?」の瞬間に、表情が吃驚!って感じの樋口アイーダがなにやら可愛かったです。


◇アムネリス登場

前に観た時よりちょっとアムネリス落ち着いているというか、威厳を出そうとしているのかな。メレブの「そのアクセサリー」に、前はちょっとふふっと笑っていたのですが、この数回はそれもなかったです。
そして、アムネリスとアイーダのやりとりに、他の侍女たちはハラハラして見守っていて、アイーダを気に入ったわ!と言った瞬間に嬉しそうな表情になるようになりました。前は確か「まぁ!」って顔をしてた気がするのですが。
そういえばこの日ではないのですが、ここのシーンでは、前に齊藤翔さんがショーンさんの4枠に入っていた時、延々表情も変えずに加藤さんの腰、太股、ふくらはぎ、腰、とマッサージしていたのをすぐ思い出します。ショーンさんは侍女たちと一緒で、アイーダを観たりしてるんですけど、齊藤さんはひたすらもみもみしてました(笑)。


♪おしゃれは私の切り札

けっこう好きな部分は、アムネリスが上手ベッドに座っている時に控えているネヘブカ枠の人が、香水か何かを持って控えていて、アムネリスが歌いながら両手を上げるとあたりまえのように手首にちょんちょんっとつけて去っていくところ。
王女様のタイミングとかそういうの、ちゃんと覚えているんですね(笑)。
そういえば、昨年観た時には歌詞が半分くらい聞き取れなかったのですが、そんなことないですね。BW版のCDではシェリー・スコットさんがわりと可愛らしい声なんですが、佐渡さんは大人っぽい声で、私はそれが好きです。アイーダが凛とした王女様なのに対して、おおらかで、大人っぽいけど子どもっぽくもあるアムネリスな感じ。


さて後半のファッションショー。
衣装のサイズとか見た目のかねあいでしょうか。
ネヘブカが石倉さんの時は、シルバーの衣装は石倉さんが着ていますが、今井さんがネヘブカの時は、今井さんはそのまま黄緑の船被った衣装で、井上さんがシルバーの衣装を着られていますね。
シルバー衣装のかくっ、かくっとした動きは石倉さんの方が断然キレがよいです。井上さんもきびっとは動かれているのですが、まだスピードが違っています。
青い月衣装は柴田さんも一色さんも挑戦的な睨みっぷりが素敵。光って座るところはお二人微妙に振りが違っていました。
蛇のお二人、遠藤さんも望月さんもものっそい笑顔で、あれは役によって表情が決まってるのでしょうか。赤ピラミッドは重そうだなぁとか・・・(笑)
でもやっぱり好きなのはアムネリスさまの帽子かな(笑)


◇晩餐会

ベリーダンスの最初のしゃらん、って金属音がとても好きです。
村井さんの緑のダンサーも、五辻さんの緑のダンサーさんも、それぞれ違った綺麗さで大好きです。村井さんはどこかクールな視線で、五辻さんはシャープな視線。体つきもそんな感じでしょうか(クールな身体ってなんだよ(笑))。
ベリーダンスのシーンはとにかくラダメスが出てこようとメレブが出てこようと、ちらっと観ながら目はダンス(笑)。日本人の奥底に流れる農耕民族なリズム感には踊りにくいんだろうなぁとか思います。でもあれ踊れるって、すごい特技ですよね(笑)。
アイーダに話しかけてるダンサーさんはやはり加藤さん。

岩下ファラオは、毒を盛られる前からなんか天に召されそうです(笑)。
すごく豪快で、「正直ワシはしびれをきらしておる。がぁっはっはっはっはうぐぅぅ(胸抑え)」(爆)とか。
おっちゃん笑いすぎやー!(笑)

石原ファラオは転じて3人の王の中では一番若い感じ。きびきびしてて、まだまだワシは長生きするぞ、って感じです。


♪勝利目指して(リプライズ)〜儚い喜び

「二番目の滝の近くの」
このことばが被った瞬間、何かが通じ合ったのでしょうか。
ここでの会話が、ラダメスが単に粗野で乱暴なエジプト人の将軍ではなく、未知の土地へあこがれを持つ、普通の青年でもあるんだとアイーダに思わせる重要なシーンなのだと思います。

ラダメスに「いい気なものね」と言い放つアイーダ。
濱田アイーダは「いい気なものね〜↑」と揶揄するように言っていました。
樋口アイーダは「いい気なものね!」と言い放ちました。
揶揄するように言うことで、濱田アイーダは精神年齢上ラダメスより年上っぽく感じましたし、怒るようにストレートに言う樋口アイーダは、情熱家な若いアイーダな感じを受けました。どちらも好きです。
それを受けるラダメス。
阿久津ラダメスは、その後ちょっと嬉しそうな感じですが(気のせい)、福井ラダメスはためらいも入っているような・・・
実はアイーダに心奪われていて(笑)ここのラダメスは印象薄かったり(だめじゃん!)
あ。福井さんが心惹かれるのだ?のところでキーを下げていたのはしっかり覚えています。ある意味すごく新鮮でした。やはり福井さんの音域では難しいのでしょうか。


♪お洒落は私の切り札(リプライズ)

阿久津ラダメスは元の声が高いので、ひそめて低い声で言う、という演出が効くのですが、福井ラダメスは元々低めだからなぁ(笑)。そんないい声でひそめられても、と勝手に思ってしまいました。
それにしても、ラダメスはその後、何を言おうとしていたんだろう・・・


♪ローブのダンス

樋口アイーダ途中群衆の中に入っていく時、嬉しそうな表情を一瞬見せます。
ヌビア人たちのパワーに押されているのか、自分はそんなヌビア人たちに王女と認められているんだという自覚から来る笑みなのか、はたまた単純に嬉しいのかわかりませんが、妙に印象的でした。
歌詞の乗せ方が濱田アイーダと違っていて、今まできちんと聴けていなかった歌詞がはっきりわかったりしました。

そういえば、ネヘブカの「あなたのためのこのローブ」という歌詞、「あなたのための〜」と、強調するように変わったみたいです。どちらのネヘブカも、すごい表情で、アイーダにローブを押しつけるかのように歌っていました。

前半の歌が終わって、群衆が踊り始めるところ、ばんっと踏み込む足音は、やはり友石さんより大塚さんの方が熱い(笑)。
多分上延さんだと思うのですが、アイーダをのぞき込む表情がいつも印象に残ります。嬉しそうな、何かを言いたそうな表情。
あと、お一人女性ダンサーさんでいつもすごい跳躍をみせてくださる方がいるのですが、あれも上延さんかなぁ。


♪どうもおかしい

20日に初めて洗濯中にラダメスを見るアイーダを観ました(爆)
今まで陰になっていてアイーダ見たことなかったんで、「また俺を〜」って言うのに、自意識過剰男(笑)とか思っていましたスミマセン(爆)。

ちょっと中嶋さんの音域と合わないのか、メレブパートが苦しそうに聞こえてしまった部分がありました。でも戸惑う表情とかはさすがだなぁと思います。

いつも気になっているのは、影山さんの持っている食べ物らしきものは、一度も売れたことがないんですよね・・・(笑)>何を見ている


♪迷いつつ

福井ラダメスは、頭硬かった将軍が愛に目覚めてしまった、って感じで、阿久津ラダメスは、お山の大将が愛に目覚めた、って感じでしょうか。・・・・お山の大将じゃないか。でも、どこか真面目さを感じるラダメスと、誠実さを感じるラダメス。もちろん双方それを持っていない訳じゃないですが、どちらをより強く感じるかというとそんな方向。
どちらもありだとは思います。
ただ、樋口さんの声にどちらかというと合うのは阿久津さんかなぁ・・・。福井さんと樋口さんだと高低差が開きすぎかも。

あぁ、一つ気になったことが。
お守りをあげるラダメスですが、阿久津ラダメスは首にかけてあげた後、きちんと髪の毛を上に出してあげるんですが、福井ラダメスはかけっ放しで(笑)、その後ずっとアイーダの髪はヒモに抑えられたままでした(笑)。女の扱いになれてないぞラダメス!(爆)

アモナスロ王を捕らえた、という報せに将軍の顔に戻るラダメス。
何度見ても、てめえ自分の言ってることとやってることが違うだろー!とか思ってしまいます。誰が生まれ変わったんだ〜。


♪神が愛するヌビア

何度観ても引きずり込まれます。
樋口アイーダは時折喉を割りそうな吼え声で力づけたりします。表情もすごく、正面を指差し叫ぶ姿は圧倒されます。元々の声の高さがあるので、多分耳に痛い、と感じる人もいるんだろうなぁ(苦笑)。私は樋口さんの歌は好きなんですが・・・あれは音響さんももうちょっとがんばって聞きやすい音にできないのかなぁ。高音出るの知ってるんだから。

さてアンサンブル。
途中途方に暮れているヌビアンたちを勇気づけて回るアイーダがいるのですが、秋山さんが上手で後ろ向いてしょんぼりしているところにアイーダががしっと抱きしめ、「だってよぉ・・・」という感じで振り向いた秋山さんは、相手が王女であることに気づきすごく吃驚する、それが毎回印象に残ります。そして、遠くで一人だけネガティブに落ち込んでいる宮河さんには地面を叩いて励ますアイーダ。
他のヌビアンたちも互いに抱き合い、力づけていくのがこのシーンの好きなところ。

ネヘブカ。
今井ネヘブカは途中からずっとオブリガードで叫びっぱなしで圧倒されます。ちょうどBW版のネヘブカと同じような感じかな。アイーダのパワーと一緒にネヘブカのパワーを感じて、初めてオブリガードを入れたのを聴いた時は感動してしまいました。
そして石倉ネヘブカ。今井ネヘブカのようにアイーダと一緒にパワフルに歌うわけではありませんが、ヌビアンたちの中でも小柄な彼女が、拳を握り、挑むように歌う姿は凛々しくて素敵です。




◆二幕


♪どうしたらいい

20日はスモークを焚いてからアントラクトに入るまでかなり時間があり、あれ?と思っていたら、どうやらメレブマイクが壊れていたようです。この後のシーンではメレブのマイクは胸元にありました。


歌い終わった後に哀しげに首を傾けるアムネリスが切ないんですよね、このシーン。
女性陣二人がパワフルなので、ラダメスがんばれーと思ってしまうのですが・・・(笑)


◇牢獄

すっごーく、いつも気になるんですが。
せっかくアイーダはこそこそきて、メレブも看守を遠ざけ、ひそめた声で「お父様」って呼んでるのに、アイーダ!って、おっさん声でかすぎ(爆)。

それは置いといて。
中嶋メレブは大人だなぁと思うのは、ホルスの目のペンダントを見て「まさかラダメス将軍から?」と言う時、声をひそめてアイーダに向けてだけ言ってるんですね。山添メレブはうっかり口に出した、という感じで。
まぁ、どちらにしても地獄耳アモナスロ王は聞きつけてるんですけど・・・
ここでメレブの違いは、忘れるのだ、と言われて、はい、と応えたアイーダに、山添メレブは「えっ?」という表情をしてたんですね(笑)。反対はしてないのか、メレブ。と思った記憶が。


♪人生の苦しみ

13日にはうっかり涙がこぼれてしまいました。(私、涙が出てきてもこぼれるのは珍しいのです)
濱田アイーダも大好きなのですが、このナンバー、私は歌として受け止めていたらしくて、樋口アイーダは心の葛藤が先に届いてきて、感情移入がすんなりされてしまったというか、座り込んでいく様や、布を握りしめ、絞り出すような歌と表情に引きずり込まれました。


♪この父親にしてこの息子あり

アムネリスが「聞いた途端、輝きも失せたわ」と言ってあっさり首飾りをはずすあたり、アムネリス大好きです。本当は聡明でしっかりした方なんですね。(本当は、って・・・(笑))

王女を向こうに行かせようとするラダメス。
アムネリスに「〜な間柄だったかしら」と言われて、真剣に返事をしようとぐるぐる砂時計がまわってないだろうか、と思ってしまいました、福井ラダメス(笑)。
阿久津ラダメスは、ただもうこの時はこのクソ親父とか思ってそっちにしか意識向いてない感じなんですが(笑)。


♪ラダメスの手紙〜◇ヌビア人収容所〜♪私は知っている

二度、三度と見るたびに、転開を知っているだけに切ないラダメスの手紙です。
この時、後ろの方ではアモナスロ王の脱出への話がささやかれているんですね。

さて、連れて行かれるシーン。
石倉ネヘブカは、小柄なネヘブカが、男たちと混ざって立っている時に、自分に言い聞かせながらちょっと震えていたのを振り切って、胸を張って、凛と名乗りを上げているのが印象的で、今井ネヘブカは、アイーダです、という前に間をおいて、威厳を持っているかのように言うのが印象的です。
石倉ネヘブカが、王女と仲良しでどちらかというと妹のような侍女のイメージであるのと反対で、今井ネヘブカは、侍女でありながらアイーダを時には叱りとばしてそうなしっかりしたお姉さん的な存在な印象を受けました。特に樋口アイーダだと濃いかな。
その後ろでアイーダの口を塞いで押しとどめている3枠男性。
広瀬さんや竹原さんは、自分自身も苦しそうな、王女様もお辛いでしょうけど私も辛いんです!って表情をしていたのが非常に印象的だったんですけど(笑)、脇坂さんの場合、もしかしてすごく心の中で葛藤があるのかもしれないけど、王女を守る、という意識が強い感じ。ネヘブカは当然のことをしている、王女様を守るのが我々の務め、という雰囲気でした。動じてない(笑)。

あと、このシーンでのプチドラマは、一旦帰ると見せかけた大塚兵士が、入り口近くの母子に剣を向けた瞬間、手前にいる宮河さんが飛び出しそうになって、吉元さんが必死で押さえてるんですね。で、兵士たちが去ると、凄い勢いで母子の元へ走っていくのが印象的です。
ほぼ同じ時期に上のネヘブカ、アイーダ、3枠のドラマが起きてます。
この時の絞るような悲鳴が刺さりますね。


♪星のさだめ

声の混ざり合いとかは樋口アイーダなら阿久津ラダメスの方が合うかな・・・
濱田アイーダの時よりも壊れ物を触るような、そんな感じでした、阿久津ラダメス。
そして福井ラダメスはその上を行くというか(笑)。どうしていいのかわかんない感もあるのですね。一幕で堅物っぽさを醸し出していた将軍が、やっと男になったというか・・・。


♪真実をみた〜◇結婚式

遠くを見つめて歌うアムネリスの姿は本当に痛々しくて、見ているこちらが切なくてたまりません。
立っているだけで花嫁になっていく。本来なら侍女たちに話しかけ、うきうきとはしゃいでいるはずのアムネリスが想像できるだけに、本当に切ないシーンです。
結婚式にはいり、二人向かい合うところでは、お互い心ここにあらずで、本当に葬式のようです。

「私が行くまで誰も桟橋に近づけるな!」『はぁ?何言ってんだこいつ』な表情の大塚さんが良いです(笑)。
◇桟橋〜♪迷いつつ(リプライズ)

かなり時間が経っているのではっきりと覚えていませんが(オイ)、ラダメスに剣を向ける中嶋メレブは、全然迷いなくなかった?記憶違い!?>誰に聞いている
随所でメレブの印象が違っていて、ここが一番そうだった気がします。
大塚兵&友石兵と闘っている時は、かなりスムーズに剣を扱って倒しているのに、ゾーザーさまには、えいっ、えいっ、とまるで歯が立たず(ゾーザーの杖、びくとも動きませんもん(笑))、あっさり刺される姿がなんとも言えません。
しかし何より、仕込み杖の剣先をメレブに刺したあと、ぐいっと上に持ち上げるという念の入れようにゾーザーさま拍手(爆)。

メレブに語りかけるアイーダは無理矢理笑顔で声も明るくしてるのが印象的。


◇裁判

途中から樋口アイーダは声も上げずにただぼろぼろと涙をこぼしていました。
アムネリスへの気持ちで泣いているのか、メレブの死とかで泣いているのか、やっと自分にとっての全てが終わると思ったことで気が抜けたのか。
少なくとも、これから待っている死について悲しんでいるのではないと思います。
対してラダメスは正座で座り込んだまま微動だにしないんですね。それがまた印象的。あ。でも阿久津ラダメス、アムネリスの命令を聞いて一瞬力抜けてるかな。


♪迷いつつ(リプライズ)〜♪儚い喜び(リプライズ)〜♪愛の物語(リプライズ)

迷いつつを歌う前、涙を拭くでなく、でも振り切るように、歌い始めました。(でも20日に観た時は涙で声が上擦りそうになりました。それがまた一層感情がでてました。)

このシーン、アイーダが歌ってる時にライトがゆっくりと追っていくのをいつも観てしまいます。最後の方は二幕に入ってからの追い詰められた表情ではなく、ほっとしたような表情なのが救いです。

嗚咽をあげるではなく涙を流しているアイーダを、ラダメスはぽんぽん、と優しく叩いてあげているのが、あぁ、普通の恋人同士として逝けるんだな、と思わせます。
やっとちょっと後方センターから観れて、墓の中に愛が満ちていったシーン(笑)は嬉しかったです。

真っ暗の中、抱き合って眠る二人。
あの場合、二人抱き合って眠っていれば、孤独さも半減。そして、二酸化炭素が充満してなんだかぼんやりしてきて眠ってしまい、苦しむこともなく逝けるんだなぁと、それもアムネリスの優しさかしらとか理系な考え方でイヤンな状態です(笑)。


博物館。
すれ違っている二人を見つめるアムネリスの優しい表情が本当に毎回印象に残ります。






+キャストいろいろ

+樋口アイーダ
元が高い声なので、今回どうなるのかなあと思っていたのですが、他の演目よりトーンが違うように感じられました。天真爛漫な役を観ることが多かったのですが、確かに天真爛漫な王女様っぽい。でも、ちゃんと王女様。捕まった時のエジプト人たちへの威嚇、ヌビア人たちへの態度、ラダメスへの態度。王女様であり、一人の女性であり、揺れ動く感情に翻弄される様がよく表現されていると思います。
個人的には、全体的な歌は濱田アイーダの方が好みですが、人生の苦しみだけは樋口アイーダ。あと、演技も好き。二人を比べると、樋口アイーダの方が断然若い感じがします。
あと、印象的というか、濱田さんもそうだったのかもしれないけど、「あたし」と「わたし」が混在してます。アムネリスに対して侍女の時は「わたし」って言ってませんでした?>だから誰に


+佐渡アムネリス
以前より王女様度が高い気がします。ともすればお嬢様、だったのが、ちゃんと王女様だった。歌も演技も深みがでていて、本当に素敵な女性になっています。


+阿久津ラダメス
+福井ラダメス
あえて並べて書いてみたんですが(笑)。
大学受験で例えるなら(どんな例えだ(笑))。
阿久津ラダメスは父ゾーザーが折角裏口入学の手はずを整えたのにその話をつぶしてしまうんだけど、普通に実力でその大学に入って何食わぬ顔でゾーザーに報告するタイプ。
福井ラダメスは、その大学と同レベルの大学を勝手に受けてしまうタイプ。しかもその後自活。
……なんか変だな(笑)。
上でも書いていますが、阿久津ラダメスは居るだけで存在感があって、のし上がったというよりも天性のカリスマがある感じなのです。それは多分体格とか、あの前半で見せた自信に満ちたふてぶてしい(失礼)笑顔とか、そういうのがあると思うんですが、戦士たちの間から出てきた瞬間、空気が違う気がします。やりたい放題やってきたお山の大将だった男が、アイーダに出会って、自分以外の存在のために生きるとか、愛であるとかを知って、優しさやその他の感情を知っていく感じ。
対して福井ラダメスは、父の手を振り切り、実力でのし上がってきた感じ。どちらかというと武士タイプというか、ひたすら自分を鍛え、真面目な堅物将軍な印象を受けました。アムネリスは幼なじみであると同時にあくまで王女様で、王の命令は絶対だと思いこんでいる男が、そうでない存在を知って、愛を知った感じ。
あくまでこれは私の私感なんですけどね(笑)
福井さんはまだラダメスに入られてすぐなので、これからもっと福井さんらしいラダメスになっていくのだろうし、それが楽しみです。ひたすら声が良いので、そっちに意識が行っちゃいましたが。あと、ちょっと舌足らずになるラ行が気になる時があります(苦笑)。



+中嶋メレブ
山添メレブは天然ブラックで、常に楽しそうで、アイーダにとって弟くらいの感じでしたが、中嶋メレブは普通に大人の男な印象。
きっとメレブ10歳の時、ラダメスは年下で、偉そう(笑)に衛兵たちからかばったんじゃないかというくらい。表情は思ったよりも変わらず、計算をして世渡り上手でいる感じでした。時にアイーダを諭し、わりとしっかりした人、という印象。
演技は細かくて、さすがだなぁと思います。不安定な部分がない感じかな。
ただ、個人的には、山添メレブの天然ブラックさが好きかな(笑)


+飯野ゾーザー
あの両手にぎらぎら光ってる指輪が気になるー(笑)
野心に燃えてる感じでホントに美味しい役ですね〜。格好いいんですわこれが。


+川原アモナスロ王
だからおっさん王、声がでかいって(笑)
「将軍、まもなくエジプトの〜」って声だけご出演とか、一人だけ妙にガタイのよろしい兵士とか、さりげに一幕もでていらっしゃるんですが・・・ホントに出番少ないなぁ(笑)。そして印象は「常に怒ってる人」(笑)。


+岩下ファラオ
おじいちゃん、しっかりしてーーーーーっ!!!って感じの、ちょっとふがふがした、でも豪快に笑うファラオ。毒を飲まされなかったらきっとすごい長生き(笑)。
このファラオは人を指さします(笑)
+石原ファラオ
毒を飲まされてなかったら、自分で剣を持って出撃もするんだろうなぁという若々しい印象のファラオでした。ゾーザーとあまり歳変わらない?って感じの。


男性アンサンブル
1枠+大塚俊さん
声でかいんですよ(笑)。ひゃーっはっはっは!って去るところとか。「伏せてろーっ!」とか。
踊ると小柄なのにそれを感じさせない。
1枠+友石竜也さん
多分、随分昔にシンバを観て以来です。ピラミッド〜の最後はかなりへばっていらっしゃって(笑)腰が落ちてたんですが、かっこいいですね。身長があるので、アイーダが人質に取る時大変そうでしたが(笑)。

2枠+吉元和彦さん
動きの一つ一つが綺麗です。ジャンプの高さとかはそんなに目立たないし、身体柔らかいとかでもないんですが、やはり綺麗。そしてルックスが、時にショーンさんに見間違うくらい、日本人離れしていらっしゃる・・・台詞もちょっと・・・

3枠+脇坂真人さん
大きく素敵な動きで目を惹かれる人がいるなぁと思うと脇坂さんだったりするのです。昔、30代を過ぎてからの方がダンスが巧くなった、という話を載せられていたことがありますが、やっぱりこの方のダンスは凄いと思います。


4枠+登坂良樹さん
相変わらず表情が(笑)。なにしても目がいっちゃうんですよね。でもダンスもすごく綺麗に動かれるので好きです。や、表情の方が気になりますが(笑)

5枠+宮河愛一郎さん
さり気なく表情が豊かというか、素知らぬ顔をしたり、表情を消していたり。踊っている姿は格好いい、という印象。神の〜でうちひしがれている表情がなんとも言えません。
 
6枠+秋山光二さん
一番出番少なくていらっしゃるので・・・ひっそりと居る感じですが、綺麗に踊ってらっしゃいます。同じく神の〜の時の表情が忘れられません。

7枠+影山徹さん
綺麗なダンスをされていた気がします。むしろ酒買ったり兵士だったりの方が気になって(笑)。そして市場では何を売ってるのか・・・

8枠+ショーン・R・ペリーさん
身体の柔らかさはそれほどでもないと思いますが、パワーを見せる部分をかなり担っていますね。この観劇の前に観た斎藤さんの8枠は同じ猫科でも豹や猫で、ショーンさんはライオンな感じ。

女性アンサンブル
1枠+ネヘブカ/石倉康子さん
可愛いけれどしっかりしているネヘブカ。ネヘブカ以外の役でも印象が強く、特にファッションショーでシルバーの四角い網を被っている衣装の時のロボットチックな動きは素敵です。

1枠・2枠+今井美範さん
神の〜でのネヘブカのオブリガードがとにかく印象的。演技という部分ではまだまだだと思いますが、歌は好き。ファッションショーでは1枠でも2枠でも同じ衣装。あ、違う。1枠の時はスカーフ、というか布を巻き付けていましたが、2枠ではヒラヒラのついた上着を振り回していました。

2枠+井上麻美さん
思ったより小柄な方で吃驚しました。シンガー枠なのであまりダンスシーンで見せ場がないのですが、シルバー衣装の無機質感がちょっと薄くて残念です。でも歌声も綺麗だったし、カバサの振りっぷりが好みでした(笑) 3枠+遠藤瑠美子さん・望月秀美さん
赤蛇がとにかく印象に残るのですが。この枠の方をあまりしっかり観ていないのか、赤蛇しか思い出せない・・・

4枠+柴田桃子さん・一色有希子さん
ファッションショーの青い月の長い手足が印象に残ります。
どちらの方も挑戦的な睨みっぷりが好きです。

5枠+五辻彩子さん・村井まり子さん
ベリーダンスの緑の人がとても素敵です。
上にも書いていますが、シャープな五辻さんと、クールな村井さん。どちらも捨てがたいです。

6枠+加藤久美子さん
バスタオルでマッサージをされながら表情豊かにアイーダとアムネリスのやりとりを見守っている姿をいつも観てしまいます。

7枠+上延綾さん
赤ピラミッドの楽しそうな表情と、ローブの時の表情が忘れられません。ダンスはしっかり観てないんです・・

+梅原美穂さん
泳いでいる一人は彼女なんですよね。しなやかに踊るベリーダンスが綺麗です。



+この日のキャスト

アイーダ/樋口麻美 アムネリス/佐渡寧子
ラダメス/13日 阿久津陽一郎:20日 福井晶一 メレブ/山添功
ゾーザー/飯野おさみ アモナスロ/川原洋一郎
ファラオ/13日 岩下浩(劇団民藝):20日 石原義文

男性アンサンブル
13日
友石竜也 吉元和彦 脇坂真人 登坂良樹
宮河愛一郎 秋山光二 影山徹 ショーン・R・ペリー
20日
大塚俊 吉元和彦 脇坂真人 登坂良樹
宮河愛一郎 秋山光二 影山徹 ショーン・R・ペリー
女性アンサンブル
13日
ネヘブカ/今井美範
井上麻美 望月秀美 一色有希子 村井まり子
加藤久美子 上延綾 梅原美穂
20日
ネヘブカ/石倉康子
今井美範 遠藤瑠美子 柴田桃子 五辻彩子
加藤久美子 上延綾 梅原美穂

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