2年越し、3・4回目の観劇です。二日続けての観劇ですが、初日は思い出しながら、間にオフステージトークが入ったので、二日目は違う視点もあって新鮮に観直す事ができ、非常に楽しかったです。
+今日のキャスト
村木明男(ライフル魔)/ 加藤敬二
◆捜査本部
瀬戸内(警視庁刑事部長 捜査本部長)/ 山口嘉三
武田(警視庁捜査一課長 捜査本部副部長)/ 池田英治
春野(麻布警察署長 捜査本部副部長)/ 緒方愛香(劇団昴)
熊谷(警部補)/ 牧野公昭
力石(警部補)/ 朝隈濯朗
平澤(警部補)/ 香川大輔
絹川(巡査部長)/ 藤川和彦
和田(巡査)***/ 中山大豪
◆報道班
明石(中央新聞記者)/ 江上健二
倉持(東京経済新聞記者)/ 鈴木 周
反野(東方新聞記者)/ 田島康成(劇団昴)
◆文化人グループ
久田川順平(劇作家)*(ワシズ)/ 岡崎克哉
大濱 茂(映画監督)**(東経)/ 高林幸兵
山中俊夫(弁護士)/ 勅使瓦武志
後藤則彦(大学教授)**(中央)/ 川地啓友
◆人質
奥澤(綽名ヘッピリ)*/ 吉賀陶馬ワイス
甘粕(綽名オーアマ)**(東方)/ 川口雄二
栗林(綽名ボヤキ)/ 福山廉士(旧名 岩松 廉/劇団昴)
関山(綽名カレススキ)/ 神保幸由
結城(綽名ユダ)/ 芹沢秀明
政子/ 中野今日子
光枝/ 大橋伸予
静/ 岡本和子
◆ホテル関係者
鈴木(支配人)**/ 青羽 剛
内田(ルームサービス係)/シューベルト(ドイツ人)/ 畠山典之
*捜査本部
**カメラマン
***JHK
最初の発売の時に楽日しかスケジュールが合わずに購入した8日だったので、観劇をやめようかと思っていたところにオフステージトークが(笑)。俳優さんたちの舞台への想い、役作り、裏話、などなど聞くことができたのはよかったです。あと、先日原作(というか台本)を読んだこともあり、脚本ってすごいなぁと思いました。4時間フルでやるより、テンポ良く、見やすくなってると思います。あと、学生もいらないかな。センセイたちだけで充分。
2年前も観ましたが、まず思ったのは、芝居のテンポがゆっくりになったかな?ということ(その後オフステで、前回は限られた時間に詰め込む感じだったのを、間をとったりして伸ばした、と聞いて納得)。そもそも上演時間が延びてますよね、確か。そして、26人中12人が新キャスト(福山さんは前回別の役で出演されてました)なので、かなり、新鮮。
人が違うだけでまったく別印象になっていて、前回キャストも好きですが、今回もすごくよかったです。
ちなみに前回は3人プンバァでしたが、今回は3人バンザイです。どうでもいいですが。
そして、舞台の転回がすごいなぁと改めて思いました。
捜査本部が置くに引っ込んで、上手袖からぐるりと弧を描くように入ってくる部屋。暗闇の中をキャストが椅子を出したり押してきたセットに飛び乗って板に着く。二幕は捜査本部が今度は二つに割れて、奥からベランダ(?)が出てくる。
そして、黎明の様子。薄暗い東京の街の朝焼け、じんわりと光が射してくるところは本当に綺麗です。
ゆがんだ世相のゆがんだ人たち。ゆがんだ舞台。舞台美術がとても好きですが、山口さんも「めまいがする」とおっしゃってましたが、演じられる俳優さんたちは大変だよなぁ・・・。
キャストとか感想。
+村木
相変わらず、はまり役だなぁ、と。ムラ気な感じがいいです。こんな人隣にいたら逃げます(笑)。
村木は、啄木の詩をよく持ち出しますが、それ以外にも文学的な表現をいっぱいするし、シャレた言い回しをする。とても頭が切れる。一般常識はまるでダメだけととても頭のいい人物だよなぁ、と毎度思います。ムラ気でつかみ所がわからないけれど、時折、はっとする言葉を投げつけてくる。
そのことばを、あの難解な言い回しを、よく覚えてるなー(笑)
敬二さんはすごーく長く間を取る方だと思っていますが、今回は他の人と比べると、間が短くなった、ような気が(笑)。
◆捜査本部
とにかく緒方さんの春野副部長がかなりツボに入ってしまって。あのまるっとした背中と、独特の話し方で、彼がしゃべり始めると可笑しくてしょうがないのです。前回よりハマってしまいました。
山口さんの瀬戸内本部長はカッコいい。官僚!って感じなんですが、スリーピースが似合う。思っていること、感じていることの反対をいく、という役作りそのまま、落ち着いているようであわててるんだろうなぁとか、村木と対峙している時にめっちゃかっこいいなぁとか。
そんな二人とトリオを組んでいる池田さんの武田副部長は、これまたなんだかエリートコースであがってきたやる気のなさそうな課長さん。川原さんの時には体育会系の香りも残っていたんですが、椅子にずるーんと座って憮然としている姿とかすごくいい感じでした。
藤川さんの絹川巡査部長は、前よりかくかくした感じが自然で、あぁ、絹川さんはこんな人ね、というのがわかりやすかったですし、身長差激しい熊谷警部補(牧野さん)と平澤警部補(香川さん)に囲まれてる姿とか、可笑しいです。
今回、牧野さんだけでなく香川さんがいらっしゃるので、身長が、どこを基準に見ていいのかわかりません(笑)。
自分の中ではダイゴさんは比較的身長が高い方だと思っていたんですが、・・・あれ?
和田巡査。前回の岩田さんはちょっと生意気で怖いもの知らずな感じでしたが、ダイゴさんは、空気の読めない天然キャラ。思ったことをすぐ口に出してしまう感じ。似ているようで違うキャラになってて、でも「でもぱっとしませんね~」とか、ツボはおさえてますよね。
◆報道班
アトムさんの明石はどっしりした感じでしたが、江上さんはちょっと神経質そうな記者さん。今までけっこう開口でお話される方だと思っていたのですが、そうでもなく。嫌味をいうところとか、慌てるところとか、うっかり食べてしまったタイヤキが美味しくてうっかり「これ美味!」みたいに倉持を見てしまうところとか、いいなぁ。
周さんの倉持は相変わらず激しくて。明石との対比が、前とはまた違って見えてきて、同じ人なのにまた受けるイメージがちょっと変わったりしました。あ、前回は『鈴木周(劇団俳優座)』でしたね。
東方新聞さんは、ちょっと影うすいですよね(笑)。二大新聞に負けてる。ラストなんて、いない(笑)。
田島さんの反野は、ぱっと見表情薄そうな方なんですが、目とか、口元とか、すごく感情出ててよかったです。2年越しのキャスティング。
◆文化人グループ
高林さんの大濱センセイが可笑しすぎて。「それ誰!?誰のオマージュなの!?」って感じで、立ち上がるだけで可笑しくて、ちょっと村木にやり込められるとお腹から動きはじめる感じに身をよじらせたり。後半登場してからツボ入りまくりでした。
文化人グループは他の3人は2回目ですが、それでも前より表情とかオーバーになったりすごくわかりやすくキャラ立ってたような気がします。「なんでも解っちゃう『文化人』」たちが、村木が何かする毎に、ひっくり返ったり這い回ったり泣いたり(笑)する姿がとても滑稽で、後半を盛り上げてるなぁと思うのです。
しかもその姿を、人質たちが冷めた目で見てるのがまた楽しいです。その場に結城にいて欲しかった!間違いなく大きくため息をついて頭を振っていたに違いない結城にいて欲しかった!!(笑)
大濱センセイはそれなりに有名らしいですね。人質たちが一斉に反応してました。
◆人質
ヘッピリがヘッピリすぎ!!(笑)
岳大さんのヘッピリは、途中までは調子よくて、結局へっぴり腰になるヘッピリくんでしたが、ワイスさんのヘッピリは、もう、立ってる姿からへっぴり腰(笑)。顔も始終すぼんでいて、背中は丸まってて、っていうより縮んでて、いいヘッピリ具合です。ライフル持って立ってる姿も、自信のかけらも見当たりません。あ、ちょっとだけ表情ががんばってるかな。キャストを見たときに一番驚いたんですが、一番はまってたかもしれません(笑)。
そしてそこに前よりさらに表情が変わるオーアマが絡んでいて、いいコンビです。「おまえら、休め」と言われた時に、テーブル越しにヘッピリに「ごめん、それ、クッション、持ってきてー」とジェスチャーで頼むオーアマと、光枝さんに睨まれながらクッション持ってきて、一緒に寝るヘッピリの姿がとても微笑ましかったです。
そして前回と変わった政子さん光枝さん姉妹が、超怖い。怖いよ~(笑)。巴御前の政子さんも怖いんですが、ボヤキやヘッピリを睨みつける光枝さんが怖いー。前回正直光枝さんはあまり印象に残っていなかったんですが、今回は強烈に残っています。巴御前も、後半、ソファで寝ている時にダイナマイトが鳴っても、ものともせずに不貞寝している姿とか、文化人が来ている時にも、文化人たちをあきれた顔して観ていたりと、素敵です。
結城。芹沢さんは、正直ミュージカルの時は開口と棒読みの人、って印象なんですが。なんでわかたまの時は上手いんだろう・・・。ユダはいいキャラですよね。オーアマ共々、早々にいなくなっちゃうのがもったいないです。絹川の謝罪の後村木がライフルをテレビに向って撃った後だったか、ベッドの上でお尻をこっちに向けて震えてるシーンがあって、足首がずーっとぴるぴるしてるのが可笑しくてたまりませんでした。
関山。初めて観た時は途中まで本気で彼がユダだったかと信じました。でも途中の「十対十か・・・」って真剣に言ってる辺りで、アレ?って(笑)。村木が「カレススキ」と綽名をつけたのは言いえて妙だよなぁと思う人。神保さん、途中めちゃめちゃカッコいいですよ。
そして静御前。可愛い。前半村木の話に真剣に引き込まれてキラキラしてる表情が可愛い。そして一番可愛いのは発狂してから。跳ね回っている姿や、村木が全学連に向って投げたダイナマイトの音に、ぱあぁぁぁってする表情。狂女ってすごく演じるのが難しいというか、魅力のある役だと思うんですが、なんか変な言い方ですが、すごくいいなぁと思います。
で、その発狂した静御前になぜかボコボコにされるボヤキ。7・3を超えたぺったりした髪型に眼鏡、ラクダの腹巻にパッチ。すごーく昭和の香りがするボヤキです。
菊池さんもいいボヤキだったんですが、福山さんのボヤキは、「ボクの人生」に象徴されるようになんかもうすごーく情けなくて。そして「へっへっへっへっへ」っていう笑いもすごく不気味でよいです(笑)。前回東方新聞記者さんだったはずですが、どんなだったか全然思い出せません。インパクト強すぎです。奥さんと義妹が強すぎなくても、多分大変。
◆ホテル関係者
横山さんは「若い支配人だなー」て思ってたんですけど、青羽さんはそれっぽい感じでしたね。シューベルトと会話している時の笑顔がホテルマンな感じで。声優さんだっただけあって、聞きやすい声されてます。
そして、多分観た人のかなりの割合のココロを鷲掴みする(違)畠山シューベルト。
なんかすごくパワーアップしてました。アサメシマエ、もなんかちゃんとドイツ語訛りになってたし。駅前留学の先生とかなり練習(稽古?)されたんでしょうか。胡散臭さ倍増な感じですごいです。
そして、別人のような内田君。今回は最後に膝を抱えて体育座りになっているので、足の痺れもちょっと軽いです。常に正座でビクビクしつつも場になじんでる姿がいいですね。
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最初の発売の時に楽日しかスケジュールが合わずに購入した8日だったので、観劇をやめようかと思っていたところにオフステージトークが(笑)。俳優さんたちの舞台への想い、役作り、裏話、などなど聞くことができたのはよかったです。あと、先日原作(というか台本)を読んだこともあり、脚本ってすごいなぁと思いました。4時間フルでやるより、テンポ良く、見やすくなってると思います。あと、学生もいらないかな。センセイたちだけで充分。
2年前も観ましたが、まず思ったのは、芝居のテンポがゆっくりになったかな?ということ(その後オフステで、前回は限られた時間に詰め込む感じだったのを、間をとったりして伸ばした、と聞いて納得)。そもそも上演時間が延びてますよね、確か。そして、26人中12人が新キャスト(福山さんは前回別の役で出演されてました)なので、かなり、新鮮。
人が違うだけでまったく別印象になっていて、前回キャストも好きですが、今回もすごくよかったです。
ちなみに前回は3人プンバァでしたが、今回は3人バンザイです。どうでもいいですが。
そして、舞台の転回がすごいなぁと改めて思いました。
捜査本部が置くに引っ込んで、上手袖からぐるりと弧を描くように入ってくる部屋。暗闇の中をキャストが椅子を出したり押してきたセットに飛び乗って板に着く。二幕は捜査本部が今度は二つに割れて、奥からベランダ(?)が出てくる。
そして、黎明の様子。薄暗い東京の街の朝焼け、じんわりと光が射してくるところは本当に綺麗です。
ゆがんだ世相のゆがんだ人たち。ゆがんだ舞台。舞台美術がとても好きですが、山口さんも「めまいがする」とおっしゃってましたが、演じられる俳優さんたちは大変だよなぁ・・・。
キャストとか感想。
+村木
相変わらず、はまり役だなぁ、と。ムラ気な感じがいいです。こんな人隣にいたら逃げます(笑)。
村木は、啄木の詩をよく持ち出しますが、それ以外にも文学的な表現をいっぱいするし、シャレた言い回しをする。とても頭が切れる。一般常識はまるでダメだけととても頭のいい人物だよなぁ、と毎度思います。ムラ気でつかみ所がわからないけれど、時折、はっとする言葉を投げつけてくる。
そのことばを、あの難解な言い回しを、よく覚えてるなー(笑)
敬二さんはすごーく長く間を取る方だと思っていますが、今回は他の人と比べると、間が短くなった、ような気が(笑)。
◆捜査本部
とにかく緒方さんの春野副部長がかなりツボに入ってしまって。あのまるっとした背中と、独特の話し方で、彼がしゃべり始めると可笑しくてしょうがないのです。前回よりハマってしまいました。
山口さんの瀬戸内本部長はカッコいい。官僚!って感じなんですが、スリーピースが似合う。思っていること、感じていることの反対をいく、という役作りそのまま、落ち着いているようであわててるんだろうなぁとか、村木と対峙している時にめっちゃかっこいいなぁとか。
そんな二人とトリオを組んでいる池田さんの武田副部長は、これまたなんだかエリートコースであがってきたやる気のなさそうな課長さん。川原さんの時には体育会系の香りも残っていたんですが、椅子にずるーんと座って憮然としている姿とかすごくいい感じでした。
藤川さんの絹川巡査部長は、前よりかくかくした感じが自然で、あぁ、絹川さんはこんな人ね、というのがわかりやすかったですし、身長差激しい熊谷警部補(牧野さん)と平澤警部補(香川さん)に囲まれてる姿とか、可笑しいです。
今回、牧野さんだけでなく香川さんがいらっしゃるので、身長が、どこを基準に見ていいのかわかりません(笑)。
自分の中ではダイゴさんは比較的身長が高い方だと思っていたんですが、・・・あれ?
和田巡査。前回の岩田さんはちょっと生意気で怖いもの知らずな感じでしたが、ダイゴさんは、空気の読めない天然キャラ。思ったことをすぐ口に出してしまう感じ。似ているようで違うキャラになってて、でも「でもぱっとしませんね~」とか、ツボはおさえてますよね。
◆報道班
アトムさんの明石はどっしりした感じでしたが、江上さんはちょっと神経質そうな記者さん。今までけっこう開口でお話される方だと思っていたのですが、そうでもなく。嫌味をいうところとか、慌てるところとか、うっかり食べてしまったタイヤキが美味しくてうっかり「これ美味!」みたいに倉持を見てしまうところとか、いいなぁ。
周さんの倉持は相変わらず激しくて。明石との対比が、前とはまた違って見えてきて、同じ人なのにまた受けるイメージがちょっと変わったりしました。あ、前回は『鈴木周(劇団俳優座)』でしたね。
東方新聞さんは、ちょっと影うすいですよね(笑)。二大新聞に負けてる。ラストなんて、いない(笑)。
田島さんの反野は、ぱっと見表情薄そうな方なんですが、目とか、口元とか、すごく感情出ててよかったです。2年越しのキャスティング。
◆文化人グループ
高林さんの大濱センセイが可笑しすぎて。「それ誰!?誰のオマージュなの!?」って感じで、立ち上がるだけで可笑しくて、ちょっと村木にやり込められるとお腹から動きはじめる感じに身をよじらせたり。後半登場してからツボ入りまくりでした。
文化人グループは他の3人は2回目ですが、それでも前より表情とかオーバーになったりすごくわかりやすくキャラ立ってたような気がします。「なんでも解っちゃう『文化人』」たちが、村木が何かする毎に、ひっくり返ったり這い回ったり泣いたり(笑)する姿がとても滑稽で、後半を盛り上げてるなぁと思うのです。
しかもその姿を、人質たちが冷めた目で見てるのがまた楽しいです。その場に結城にいて欲しかった!間違いなく大きくため息をついて頭を振っていたに違いない結城にいて欲しかった!!(笑)
大濱センセイはそれなりに有名らしいですね。人質たちが一斉に反応してました。
◆人質
ヘッピリがヘッピリすぎ!!(笑)
岳大さんのヘッピリは、途中までは調子よくて、結局へっぴり腰になるヘッピリくんでしたが、ワイスさんのヘッピリは、もう、立ってる姿からへっぴり腰(笑)。顔も始終すぼんでいて、背中は丸まってて、っていうより縮んでて、いいヘッピリ具合です。ライフル持って立ってる姿も、自信のかけらも見当たりません。あ、ちょっとだけ表情ががんばってるかな。キャストを見たときに一番驚いたんですが、一番はまってたかもしれません(笑)。
そしてそこに前よりさらに表情が変わるオーアマが絡んでいて、いいコンビです。「おまえら、休め」と言われた時に、テーブル越しにヘッピリに「ごめん、それ、クッション、持ってきてー」とジェスチャーで頼むオーアマと、光枝さんに睨まれながらクッション持ってきて、一緒に寝るヘッピリの姿がとても微笑ましかったです。
そして前回と変わった政子さん光枝さん姉妹が、超怖い。怖いよ~(笑)。巴御前の政子さんも怖いんですが、ボヤキやヘッピリを睨みつける光枝さんが怖いー。前回正直光枝さんはあまり印象に残っていなかったんですが、今回は強烈に残っています。巴御前も、後半、ソファで寝ている時にダイナマイトが鳴っても、ものともせずに不貞寝している姿とか、文化人が来ている時にも、文化人たちをあきれた顔して観ていたりと、素敵です。
結城。芹沢さんは、正直ミュージカルの時は開口と棒読みの人、って印象なんですが。なんでわかたまの時は上手いんだろう・・・。ユダはいいキャラですよね。オーアマ共々、早々にいなくなっちゃうのがもったいないです。絹川の謝罪の後村木がライフルをテレビに向って撃った後だったか、ベッドの上でお尻をこっちに向けて震えてるシーンがあって、足首がずーっとぴるぴるしてるのが可笑しくてたまりませんでした。
関山。初めて観た時は途中まで本気で彼がユダだったかと信じました。でも途中の「十対十か・・・」って真剣に言ってる辺りで、アレ?って(笑)。村木が「カレススキ」と綽名をつけたのは言いえて妙だよなぁと思う人。神保さん、途中めちゃめちゃカッコいいですよ。
そして静御前。可愛い。前半村木の話に真剣に引き込まれてキラキラしてる表情が可愛い。そして一番可愛いのは発狂してから。跳ね回っている姿や、村木が全学連に向って投げたダイナマイトの音に、ぱあぁぁぁってする表情。狂女ってすごく演じるのが難しいというか、魅力のある役だと思うんですが、なんか変な言い方ですが、すごくいいなぁと思います。
で、その発狂した静御前になぜかボコボコにされるボヤキ。7・3を超えたぺったりした髪型に眼鏡、ラクダの腹巻にパッチ。すごーく昭和の香りがするボヤキです。
菊池さんもいいボヤキだったんですが、福山さんのボヤキは、「ボクの人生」に象徴されるようになんかもうすごーく情けなくて。そして「へっへっへっへっへ」っていう笑いもすごく不気味でよいです(笑)。前回東方新聞記者さんだったはずですが、どんなだったか全然思い出せません。インパクト強すぎです。奥さんと義妹が強すぎなくても、多分大変。
◆ホテル関係者
横山さんは「若い支配人だなー」て思ってたんですけど、青羽さんはそれっぽい感じでしたね。シューベルトと会話している時の笑顔がホテルマンな感じで。声優さんだっただけあって、聞きやすい声されてます。
そして、多分観た人のかなりの割合のココロを鷲掴みする(違)畠山シューベルト。
なんかすごくパワーアップしてました。アサメシマエ、もなんかちゃんとドイツ語訛りになってたし。駅前留学の先生とかなり練習(稽古?)されたんでしょうか。胡散臭さ倍増な感じですごいです。
そして、別人のような内田君。今回は最後に膝を抱えて体育座りになっているので、足の痺れもちょっと軽いです。常に正座でビクビクしつつも場になじんでる姿がいいですね。
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