名鶴ひとみステージングダンスカンパニー公演 Scene.vol.5
ACT1 「舞踊交響曲~DANCE SYMPHONY~」
「Street」「Underground」「Theater」演出・構成 本吉 真寿美
ACT2 「プラットホーム」 演出・構成 佐藤 嘉代
通ってるスタジオのカンパニー公演です。前私が出たのは「自主公演」。今回はカンパニー(上級クラス)がメインの公演で、オーディションによる少人数の一般生徒が加わっただけの公演になります。自主公演は一般生徒がもうちょっと多いので人数が多いんですが、今回は32名、かな。
えーと。出演者に捧ぐ(笑)身内話です。
途中で怪我人が出て急遽振りや香盤が変わったみたいで、バタバタだったと聞いていたんだけど、どっちかというとそれ以外の方が気になったくらいで(笑)。
ACT1『舞踏交響曲~DanceSymphony~』はコンダクターが出てきたり、「交響曲」という設定を前面に押し出した作り。
二日目は仕事の関係で頭から見られなかったんだけど、初日のM1があまりに揃ってなくてうへぁ、って思ってしまいました。やっぱ1曲目って大事だなぁ。ただ、バラバラさ加減も、早めに振り付けすぎて、みんながてんでばらばらのタイミングで気持ちよく踊り始めちゃってるなぁって感じでした。
タップ(marcate)は白と黒とよくある対立パターンにせずにばらばら踊ってたのが逆によかったかも。振付もsceneらしくないって聞こえが悪いけど、けっこう好き。踊っていた全員がどのくらい踊れるかって知ってて観てるんで、振付とか演出がマッチしててよかったです・・・・ていうか、元サバンナ王子がそりゃもう上達しちゃって、もっとタップ踊らせたかったなぁ、ってのが一番の感想です(笑)。当時ちんまくてカワイイ王子でしたが、今は中学1年にしてすでに160cmオーバーで格好いい。ジャズも上達しました。
あと、本吉さんらしいくすくすと笑わせてくれる"scherzando"。ルロイ・アンダーソンのタイプライターに合わせて、総勢7人の指揮者がコミカルに動く楽しい曲は印象に残りました。メンバーがみんな表情がよくて、楽しかったです。
また、赤が印象的な"con fuoco"のメンバーの挑戦的な表情とか、網タイツに紫ラメの超ミニ、ヘソ出しな衣装で腰や胸を振ってるのに、エロイっていうより、何故か浅草サンバカーニバルを思い出してしまったロケットナンバーappasionatoとかけっこう好きです。
そしてなんと言ってもNSDらしいジャズでビシっと決める総踊りの"後奏"。
自分はタップが大好きだし、流行りのダンスも観てて楽しいけど、やっぱりジャズってかっこいいや~、と感動してしまいましたよ。カノンでポーズを変えるところも何度も何度もいろんなパターンで見せてくれて、ちゃんとそれが決まってて、そういうの気持ちよくて。今回は男性による大技リフトも入りかっこよかった!!(や、失敗してもやっぱかっこよかったですよOさん!)
個人的にはACT1好きだったんですが、周りはACT1より2のが好きだったみたい。確かに、全体通して深く深く彫り過ぎちゃってちょっと疲れちゃうかなぁって気もしました。重いテーマのが2曲入ってて、それが重かったのかな。メロディラインがはっきりしない曲とか続くとダンスに興味のない人は飽きるかも?あと、この曲だとこの人がかっこよくって目立つはず!ってところで、精細を欠いてたりした辺りもあるかなぁ。
ACT2『プラットホーム』。
M1、スーツ姿で行き交う人々がびしっと揃って踊ってるとこはすごくよかったです。そこからM2、3と続いていく流れとかよかったなぁ。M3はみんな本当に表情がよくって、曲に合わせてコミカルに飛び跳ねる姿が可愛くて観ていてウキウキ。
みしみし電車に乗ってくるシーンでは、1部だけの筈のメンバーがぞろぞろ出てきてびっくりしましたが、それぞれのキャラクターがそのまま生きてる感じの乗客たちがよかったですが・・・・中学1年、2年にもなってランドセル背負って電車の中ではしゃぐ少年二人が一番そのまんまにみえたよ(笑)
M6の「私は泣いたことがない」(飾りじゃないのよ涙は)では、私の好きな人たちがすごくかっこよくて、曲も中森明菜さんのじゃなくて、あれは陽水さん?男性の方を使ってるのがまた効果的だったと思います。赤と白の衣装がいてキレイだった。
そしてやっぱり印象に残ったのはM10のトレイン。その前のM9も好きだけど、やっぱラストかな。みんな本当に言い表情で、伸び伸びと踊ってて、途中の線路を造るところとか綺麗にできていたし、嘉代さんのストレートな振付がとても気持ちよかったです。歌詞も楽しくて、それに対する当て振りも楽しくて。
ちょっと、あの中に入って踊りたいなぁ、なんて思うくらいよかったです。踊ってて楽しいだろうなぁ。
ACT2は演出と振付がほぼ一人で創られている分統一性があったかも。ACT1でテーマが重く感じてた反面、ポップな衣をまとってて、ウキウキして観てた感はあり。見てて楽しかったです。
ただ、テーマ重いのけっこう好きなので、私はACT1も好き。統一して出ていたボテ?も使い方がよかったと思うし、単体で観ればすごくおもしろいんだけど、続いちゃってるから疲れたのかなぁ。
なんだか今回の振付は、身体の限界まで使うぜおらぁぁ!!みたいなのが多くて、うわ、そこでアクセルターンするかい、とか、そんなスローに脚を上げるかー!!とか。
何気なく動かしてるようで、筋肉フル動員してるだろうなぁ、あれ・・・・って振りが多くて、すごく興奮しました(笑)。
早い曲にスローなテンポで踊るのって大変だし、なのにラスト近くの曲でそういうの連発してて、すげー!すげー!!って思ってみてました。きっとみんな、インナーマッスルすごいよ。
会場では元レッスン生とかOGをいっぱい見かけました。自主公演Nous11th~13thの同窓会じゃないかって感じ。ちょうど私が一緒に出たメンバーとか「久しぶり~~!!!」の嵐。
みんな、公演の後に辞めて、もう踊っていなかったりする子がほとんどなんだけど、それでもみんな、観に来るんだなぁ、と、なんだかちょっと感心しました。何もかも辛くてやめたんだったら、観に来ないだろうし。結局好きなんだろうな、ここのステージが、なんて。やめて劇団に居る子に前回13thのビデオ見せたら、相変わらずで笑っちゃった~。もう、名 鶴 !って感じ!でも好き(笑) って言ってたしな。
カンパニーも随分若年化して、20歳未満の子もたくさんいるけど、その子たちがちゃんと成長していけば、まだまだいけると思うんだけどなぁ。
・・・・もちろん、あぁ、まだこの子のダンスは雑だわ、とか、なんで周りに合わせられないんだろうなぁ、とか、動けるはずなのに動いてないとか、笑顔が笑ってないー!!とか、いろんな子がいましたよ。やっぱり公演の準備は半年以上いるって!!!辛いけど、本番に「練習不足ー」て思わずに済むもん。みんなよくがんばったねー。お疲れさまです。楽しかった。よかった!