佐渡裕さんです。
シエナです。
・・・・・って、吹奏楽に関係してた、している人じゃないとわからないんですが(笑)。
もし、わかる人がいたら、ネタバレ(?)含んでいますが、どうぞ。
えーと、私が現役の時にあったなら、音楽で食えなくってもいいから入りたいなぁ、なんて思っちゃったかもしれないし、当然CDとか買っちゃうし、かけまくっちゃうし、部室からスネアドラムだろうとシンバルだろうと持ち出してコンサートに駆けつけてアンコールに臨んだだろうなぁ、と思うようなウィンドオーケストラであるシエナが名古屋にやってきました。
初名古屋です。これからはちゃんと名古屋にも来てくれるかな。よろしくねー>ここに来るはずのない友人に
なんて言ってますが。
チケットをお願いした友人も私も、私に頼んだ兄も、全員今日まですっかり忘れてたっていう(笑)。
昼前にメールもらって慌ててスケジュール変更しました。(本来ならジャズのレッスンです。月謝じゃないし強制のレッスンじゃありませんが、とはいえ、ここに来てるNの皆様、どうぞご内密に(^^;))
シエナにとっては初名古屋、ということで、比較的耳なじみの良い、そしてシエナにとっての十八番とかそんなレパートリーを持ってきたようです。
って、個人的には、アルメニアン・ダンスPart1とシンフォニック・ダンスが曲目に書いてあっただけで大興奮でした。大好きー!
そんな本日のメニュー。
第1部
20世紀FOX ファンファーレ :A.ニューマン
高度な技術への指標 :河辺公一
(MC)
アルメニアン・ダンスPart1 :A.リード
あんずの木
やまうずらの歌
おぉい、僕のナザン
アラギャス
行け、行け
(MC/ゲスト池上英樹さん紹介/ボケツッコミ)
ツィゴイネルワイゼン :P.サラサーテ/池上英樹編曲
リバーダンス :B.ウィーラン/ハイデンハイス編曲
第2部
音楽のおもちゃ箱~佐渡裕のトークと音楽~
ウィリアムテル序曲
宇宙戦艦ヤマト
(打楽器奏者たちによるパフォーマンス)
(MC)
「ウェスト・サイド・ストーリー」より
"シンフォニック・ダンス" :L.バーンスタイン
アンコール
今日の日はさようなら
ディベルティメント :L.バーンスタイン
星条旗よ永遠なれ
メンバーが袖から入ってきた時に感じたのは、若いなぁ、ってこと。
確かに90年結成だし、元気な楽団なんでそんなもんかと。そもそも現役時代にシエナなんてなくて、当時はブラスの演奏といえば東京佼成ウィンドオーケストラだった。
でもどっちかというと、「自分たちのやりたい曲を演奏しているバンド」的な感覚だったけど、シエナは「吹奏楽って楽しい!」って感じのバンド。
DVDとかCDは聴いてるんだけど、生は初めて。しかも吹奏楽のちゃんとしたコンサートは本当に久しぶり。
そんな一曲目は。
■20世紀FOXファンファーレ
続けてすぐに
■高度な技術への指標
あまりにあっさりつながっていたので、一瞬ファンファーレが長いのかと思ってしまったくらい。曲調もすごくポップ。
この後の佐渡さんのMCで、30年以上前のコンクールの課題曲だったと知って吃驚しました。タイトルはがっちがちなのに(笑)。
で、
■アルメニアン・ダンスPart1
です。高校時代は中編成だったので手が出なくて演奏できなかったけど(とか言いながら、ネリベルの「二つの交響的断章」やっちゃった冒険者達だったりしますが(笑))、演奏してみたかった曲No1です。いろいろかっちょいいんで大好きです。
っていうか、アルメニアン・ダンスPart1ってつながった5つの曲だったんだー、とか、最後のアレは「行け、行け」(原タイトル/GNA,GNA~Allegro vovo con fuoco)なんだ(笑)とかなりウケました。確かに、そんな感じ 。
冒頭の「あんずの木」のタカターン♪の後のパーカッションの入りが格好いいんだよなぁ。
あと、いけいけの時のタンバリン。今日のタンバリンは女性。めっちゃクールに叩いてて素敵。
全体では11分程度だそうで。コンクールの時はかなり削られてるんでしょうね。
で、ここでMC。
佐渡さんによる曲の簡単な紹介の後に、ゲストの池上さん登場。
出てきたマリンバを見て、「木琴」を繰り返す佐渡さん。それにいちいち「マリンバ」と言い直す池上さん。
なんだかボケツッコミを見ている気分になりました。
佐渡さんがかなり大柄な方なのですが、池上さんはかなり小柄。で、個人的にはどうにも堤真一さんに見えちゃうわけです。(http://www.geocities.jp/hideki_ikegami/で確かめてみてください(笑))
で、そのいちいちツッコミをする様がおかしくってしょうがなかったです。
■ツィゴイネルワイゼン
ヴァイオリンの名曲。クレフでも葉加瀬さんでも聴きました。
でも今回はマリンバ。マレットは2本だけ。
音の幅が広いので大変なぁと思いつつ、後ろのおばちゃんたちの「すっごいわ~~」の感想を聞きつつ、中学校の時にベルリラ(鉄琴が縦向きになっているマーチング用の鉄琴。夢夢のロビパフォの兵隊タップで妖精さんが叩いています)で、ポパイのテーマを片手で叩いていたわ、と思い出してました。現役の頃はマリンバかなり叩けたんだけどなぁ・・・・・
そして今度は池上さんがパーカッションで、ということで、楽器の説明。
楽器って言っても、中には銅板とか、お寺のお鈴っぽいものと弓とか、貝殻とか・・・・そんな感じ。
「打楽器奏者って、叩いて音が出るモノならなんでも叩くよね」みたいなことを言ってたので、大きく頷く感じで(笑)。茶碗もテーブルも楽器ですもちろん。私の場合は自分の身体が楽器。
■リバーダンス
鳥笛による鳥のさえずりから、風のように、大地のように、池上さんのがらくたのような楽器達が音を立てます。
楽しそう。かけあいっぽい感じの部分もたくさんあり、楽しい曲だなって印象が。
途中から池上さんのインプロ。
スティックでどかどかじゃらじゃら鳴らしていたと思ったら、次第に崩れ、最後には太鼓の上に倒れ込んでしまいまして、その音でバスドラムのおにーちゃんが何だ何だと立ち上がって、そこからはずっと立ってました(笑)。
しばらくうつぶせていたなぁと思ったら、指で、手で、ふたたびスティックで。
人によっては「おーい、どこへ行っちゃうんだ」的な表情になってましたが、パーカッションはちょっと興味津々。てか楽しそうに見てる感じ。いや、楽しかった。ここで思ったよりインプロが長かったようです(笑)
■音楽のおもちゃ箱
・ウィリアムテルの有名な序曲から始まったんですが、ファンファーレの後に続いたのは「たたたんったたたんったたたんたんたんっ♪」と、なんと全員、歌。
っていうか、歌って言うか、これ、ワハハ本舗がやってたぞ昔(笑)。関西人佐渡さんの案じゃないだろうなぁ?(笑)
トランペットのソロにあたる部分では、ペットの人たちが立ち上がってでっかい声で、とか、ちゃんとやってるんだけど、とにかく可笑しくって。ラストはシンバルの人が「しゃーーーーーーーんっ!」って言ってるのがはっきり聞こえてまた可笑しくて。まさに「音楽のおもちゃ箱」の始まりにふさわしい遊びでした。
一転して、佐渡さんがやりたかった、という宮川泰さん作曲「宇宙戦艦ヤマト」。
もう、すんごくかっちょいー!!!ささきいさおさんも欲しかったけど(笑)なくても格好いいんですよホントに、この曲は。個人的には最後よりちょい前の「銀河を離れ♪」の前に4つ鳴るスネアの音が大好きです。
ここでもう一曲あったかなぁ。
最後の「一曲、というより一芸」は、パーカッション軍団4人による、ボディタップ。
途中池上さんも参戦。
ドラムとティンパニやってた方がすんごくおもろくて。
兄と観てたんですが「やっぱりパーカッションは・・・」「そしてドラムとティンパニやってる人は・・・」とどちらからともなくつぶやいていました。
そしてシンフォニック・ダンスに入る前に、佐渡さんから客席にお願い。
「途中で『マンボ!』っていうところがありますから、みなさんで・・」というお約束なお願いがあり、3度ほど練習をして(笑)曲に臨みましたよ。
■シンフォニック・ダンス
今日のメインかな。
元々大好きなWSS。シンフォニックダンスは、WSSのいろんな曲の寄せ集めですが、なんとかメドレー、みたいな感じの短いのではなく、けっこう一曲ずつが長い。
で、冒頭の序曲なんかはほぼ流れるんですが、聴いててちゃんと映像が思い浮かぶんですよねー。
あ、今あそこ通ってる、とか、チコが走ってるーとか(笑)。
実際の流れ通りではない構成なのですが、綺麗にまとまっている曲です。指をならしたり「マンボ!」って言ったりするのは実際のスコアの中にあったりします。今日みたいに客席からも参加できると本当に楽しいです。
アンコール鳴りやまない中、静かに、歌声が流れ始めました。
「いつまでも 耐えることなく 友達でいよう♪」
佐渡さんが振り返り、客席に向かって指揮したので、みんな合点。一緒に歌い始めました。
でも、二番に入ったら。
いきなりみんなハミング状態(笑)
いや、これ1番はすぐ歌えますが、2番て冒頭なんでしたっけ?(笑)>ダメじゃん
途中から歌詞復活。なんだ、みんな覚えてないんだ(笑)
そして今度は、バーンスタインのディベルティメント。
これがまた、すんごい変拍子。
ポップなんだけど、変拍子。楽しい曲でした。
ここで終了。
そして最後の最後にあるシエナのアンコール曲といえば。
お客さんも自分の楽器を持って舞台へ上って、一緒に「星条旗よ永遠なれ」です。
自分の楽器。
幕間で、チューバを持ち歩いている高校生をみかけたんですよ。
チューバ。トロンボーンを背負っているのは目をつぶるとして。チューバです。
チューバ持ってきたのかよ、っていうかそれ個人持ちー!?って感じで見てたんですが。
スーザフォン(白)がいたよ(笑)。つわものだ。
http://www.yamaha.co.jp/product/wind/brass/mb/mb.html
もっとも東京だったかではスタンドつきのスネアドラムが参加したって話もききましたが・・・・・
そのスーザはどこから持ってきたんだー!!(笑)と、激しく突っ込みを入れたかったですよ。
指揮者5人とか、シンバル3人とか、サックス8人とかわけわかんない編成での星条旗。
観ていて楽しかったですが、次回は、自分もなんか楽器もって上がろうかなぁ(笑)