かなり昔に深夜に映画が流れていて観た覚えがあります。アスコット競馬場のシーンとか、なんだか妙に笑った覚えとか。その代わりに、ストーリーはおぼろげでした。てへ。だから楽しめたなぁ。
マイフェアレディの曲って、例えば音楽の教科書、何気なく聞いているBGM、その他いろんなところで必ず耳にしてると思います。私自身も『踊り明かそう』は音楽のテストで歌いました(笑)。英語版ですよ。いまだに「♪I Could Have Danced All Night~」と歌えますよ。多分。いろんな歌に聞き覚えがあって耳馴染みよくて、すごく楽しめました。
歴史の長いミュージカルですよね。日本でも初演が1963年。この日は大地真央さんの2200回(!)公演だったとか。まあ、東宝系というか、「○○さんの」が冠につく演目によくある、登場してくる度に拍手、(一部の団体らしき席から)歌に手拍子とかは相変わらずちょっとぽかーん。ファンが多いんだなぁ、と、改めて感心ですけどね。
普段、他の演目ではアンサンブルやってるような方が主役もやるぜー、という四季の舞台に見慣れてると、主役の方や準主役の方の名前が集客力のある商業演劇は、戸惑うことが多いです。うーん。悪いとは言わないです。戸惑うのです。
閑話休題。感想ちまっと。
なんかどっかおかしいよこのひと絶対!っていうヒギンズ教授と、まともそうなんだけどなー・・・うーん・・・というピッカリング大佐のコンビが楽しくて。超ポジティブに壊れちゃったホームズと、女好きのワトソンとかわけのわかんない感想で。でもジェレミー・ブレッド氏(ホームズ役で有名な方)は映画版のフレディだったりしますが(笑)。うわー、若くてそんな役な彼は想像つかない~!……というのは置いといて。
むしろ記憶に残る石井さんはミス・サイゴンのクリスだったりするので、180度反対の性格っぽくて、表情豊かに変人(言い切ったよこの人)を演じる石井さんから目が離せませんでした。表情がころころ変わって、人生楽しそう。
あと、大丈夫かなこのお坊ちゃんという浦井フレディ。王子様だなぁ、この人(笑)。しかも生活能力0っぽい。ルドルフもよかったんですが、フレディすごく似合ってましたよ。歌とかけっこう好きです。
っていうか、イライザ、どっちか選べっていわれても、ヒギンズ教授とフレディだと・・・ねえ?って思っちゃうんですが。私はどっちも嫌だ!(笑)
最後の方の大げんかとか、ヒギンズ婦人宅での言い争いなんか見てると、「やめとけーそんな唐変木ー!!」って横からツッコミを入れたくなります。その男でホントにいいのかイライザ!!!(笑)(元になった戯曲ピグマリオンは人形去っちゃうんだっけ?)
上條さんのドゥーリトルはさすがです。存在感があるというか、うわぁ、こんなおっさんイギリスのパブにごろごろいそう~って感じの素敵な人夫さんです。歌とかガラガラ声なのにすごく響く。さすがキャリアが違うなぁ。真央さんと違う意味で、出てくるだけで場がひきしまりました。うちの父とあんま歳かわんないのに、すげー。
その横にいる治田ジェミィと渡辺ハリィ。この二人も歌がよくて。役どころ的に近いものはありますが、治田さんはさすがルフゥやってた方だなぁ。
あぁ、自分やっぱ四季好きなんだわな、と再確認したのは、ヒギンズ親子の会話を聞いていて、ボビーとボビー母の会話みたいだなぁと。草村さんのヒギンズ婦人はゆったりしていてそれでいてチャーミングで、とても素敵なお母様でした。
そして大地真央さんのイライザ。
そう近くも遠くもない席から観ていたんですけども。すごいですねぇ、この方は。なんだろう。綺麗とかそういう次元ではなくて、活き活きとして、きらきらしてますね。歌も、演技も、すごいなー。
個人的には後半の着飾った姿よりも、ドゥーリトル氏が乗り込んできたときのオレンジの衣装のが好きかなぁ。はっとしました。あと、最初の花売り娘の時のコックニー訛りの方がしゃべり方が自然になっているのがすごいなぁ。次第に綺麗なことばが流暢になっていく過程がわかりやすい。
コックニー訛りはどんな訛りなのか不勉強ですが、Hを抜いた発音でべらんめえ調でまくしたてる姿がかっこよかったー(笑)
えーと、全体的には、ですね。
ストーリーも嫌いじゃないし、よかったんだけど。なんていうのかな。これ、2200回以上やってるわけですよ。友人に聞いたら、アンサンブルさん、特にベテラン男性は、ほとんど変わってないらしいんですよね。
えーと。
落ち着きすぎ?(笑)
や、若い人が少ないんですよ。アスコット競馬場のシーンとか、舞踏会とか、ノーブルなんで若い方には無理かもしれないんだけどさぁ。ベテランが多いのはいいんだけどさぁ。
・・・手慣れてやってる感がするー。
というのが、アンサンブル好きな私としては微妙なところでした。多分、古き良きミュージカルの中でも、踊りを魅せるミュージカルじゃないので(歌だよな、この場合)、がんがん踊る曲って少ないんですよ。だからダンス好きとしてはちょっと物足りない上に、オジサマが多いので。いや好きなんですけどね!(笑)がんがん踊るのは『教会へ連れて行け』くらいかな。それでも全然ゆったりだし。シンガーアンサンブルさんは比較的出番が多いですが、ダンサーさんたちはほとんど出番ないんじゃなかろうか。あれはあれで辛そう。
あ、でも男性シンガーさんたちの歌素敵でした。堪能。
あと、男性シンガーさんが、岡さん以外なんか長身の方が多くて。すらりとした格好いい方が多かったですよ。はい。
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(先に言っておきましょう。検索でここに来ちゃった方、すみません。東宝、めったに見ません。どっちかというと、苦手です。そんな私の感想ですよ。はい)
ちょっとした縁があって観て参りました。古き良きミュージカル、というよりも「大地真央の」マイ・フェア・レディという位置になっているのはびみょーなんですが(笑)。
いや別に大地真央さんが悪い訳じゃなく。むしろ、すげーです。綺麗でしたよ。
+キャスト
イライザ/大地真央
ヒギンズ教授/石井一孝
ピッカリング大佐/羽場裕一
ドゥーリトル/上條恒彦
フレディ/浦井健治
ヒギンズ婦人/草村礼子 ジェミィ/治田 敦 ピアス夫人/花山佳子
ゾルタン・カーパシー/藤木 孝 ハリィ/渡辺 隆
アンサンブルさんはパンフ買わねばわかりませんでした・・・>買わなかったらしい
数人はわかるんですけどねー。ひのあらたさんやオペラ座に出演されてる岡智さんもいらっしゃいました。歌よかったー。
アンサンブル追加
男性アンサンブル/
岡 智 井上仁司 ひのあらた 中本雅俊
中尾和彦 土屋貴俊 坂井成紀 日比野啓一
大森輝順 柴崎義則 武田晴彦
香取新一 松岡由眞 近藤辰俊 板垣辰治
女性アンサンブル/
千葉桃子 森本麻祐子 白木原 忍 長山志津香
ちあきしん 栗原朗子 辻 奈緒子 足立美幸
樋口 綾 石原絵理 染谷妃波 小石川園美
須原加奈子
かなり昔に深夜に映画が流れていて観た覚えがあります。アスコット競馬場のシーンとか、なんだか妙に笑った覚えとか。その代わりに、ストーリーはおぼろげでした。てへ。だから楽しめたなぁ。
マイフェアレディの曲って、例えば音楽の教科書、何気なく聞いているBGM、その他いろんなところで必ず耳にしてると思います。私自身も『踊り明かそう』は音楽のテストで歌いました(笑)。英語版ですよ。いまだに「♪I Could Have Danced All Night~」と歌えますよ。多分。いろんな歌に聞き覚えがあって耳馴染みよくて、すごく楽しめました。
歴史の長いミュージカルですよね。日本でも初演が1963年。この日は大地真央さんの2200回(!)公演だったとか。まあ、東宝系というか、「○○さんの」が冠につく演目によくある、登場してくる度に拍手、(一部の団体らしき席から)歌に手拍子とかは相変わらずちょっとぽかーん。ファンが多いんだなぁ、と、改めて感心ですけどね。
普段、他の演目ではアンサンブルやってるような方が主役もやるぜー、という四季の舞台に見慣れてると、主役の方や準主役の方の名前が集客力のある商業演劇は、戸惑うことが多いです。うーん。悪いとは言わないです。戸惑うのです。
閑話休題。感想ちまっと。
なんかどっかおかしいよこのひと絶対!っていうヒギンズ教授と、まともそうなんだけどなー・・・うーん・・・というピッカリング大佐のコンビが楽しくて。超ポジティブに壊れちゃったホームズと、女好きのワトソンとかわけのわかんない感想で。でもジェレミー・ブレッド氏(ホームズ役で有名な方)は映画版のフレディだったりしますが(笑)。うわー、若くてそんな役な彼は想像つかない~!……というのは置いといて。
むしろ記憶に残る石井さんはミス・サイゴンのクリスだったりするので、180度反対の性格っぽくて、表情豊かに変人(言い切ったよこの人)を演じる石井さんから目が離せませんでした。表情がころころ変わって、人生楽しそう。
あと、大丈夫かなこのお坊ちゃんという浦井フレディ。王子様だなぁ、この人(笑)。しかも生活能力0っぽい。ルドルフもよかったんですが、フレディすごく似合ってましたよ。歌とかけっこう好きです。
っていうか、イライザ、どっちか選べっていわれても、ヒギンズ教授とフレディだと・・・ねえ?って思っちゃうんですが。私はどっちも嫌だ!(笑)
最後の方の大げんかとか、ヒギンズ婦人宅での言い争いなんか見てると、「やめとけーそんな唐変木ー!!」って横からツッコミを入れたくなります。その男でホントにいいのかイライザ!!!(笑)(元になった戯曲ピグマリオンは人形去っちゃうんだっけ?)
上條さんのドゥーリトルはさすがです。存在感があるというか、うわぁ、こんなおっさんイギリスのパブにごろごろいそう~って感じの素敵な人夫さんです。歌とかガラガラ声なのにすごく響く。さすがキャリアが違うなぁ。真央さんと違う意味で、出てくるだけで場がひきしまりました。うちの父とあんま歳かわんないのに、すげー。
その横にいる治田ジェミィと渡辺ハリィ。この二人も歌がよくて。役どころ的に近いものはありますが、治田さんはさすがルフゥやってた方だなぁ。
あぁ、自分やっぱ四季好きなんだわな、と再確認したのは、ヒギンズ親子の会話を聞いていて、ボビーとボビー母の会話みたいだなぁと。草村さんのヒギンズ婦人はゆったりしていてそれでいてチャーミングで、とても素敵なお母様でした。
そして大地真央さんのイライザ。
そう近くも遠くもない席から観ていたんですけども。すごいですねぇ、この方は。なんだろう。綺麗とかそういう次元ではなくて、活き活きとして、きらきらしてますね。歌も、演技も、すごいなー。
個人的には後半の着飾った姿よりも、ドゥーリトル氏が乗り込んできたときのオレンジの衣装のが好きかなぁ。はっとしました。あと、最初の花売り娘の時のコックニー訛りの方がしゃべり方が自然になっているのがすごいなぁ。次第に綺麗なことばが流暢になっていく過程がわかりやすい。
コックニー訛りはどんな訛りなのか不勉強ですが、Hを抜いた発音でべらんめえ調でまくしたてる姿がかっこよかったー(笑)
えーと、全体的には、ですね。
ストーリーも嫌いじゃないし、よかったんだけど。なんていうのかな。これ、2200回以上やってるわけですよ。友人に聞いたら、アンサンブルさん、特にベテラン男性は、ほとんど変わってないらしいんですよね。
えーと。
落ち着きすぎ?(笑)
や、若い人が少ないんですよ。アスコット競馬場のシーンとか、舞踏会とか、ノーブルなんで若い方には無理かもしれないんだけどさぁ。ベテランが多いのはいいんだけどさぁ。
・・・手慣れてやってる感がするー。
というのが、アンサンブル好きな私としては微妙なところでした。多分、古き良きミュージカルの中でも、踊りを魅せるミュージカルじゃないので(歌だよな、この場合)、がんがん踊る曲って少ないんですよ。だからダンス好きとしてはちょっと物足りない上に、オジサマが多いので。いや好きなんですけどね!(笑)がんがん踊るのは『教会へ連れて行け』くらいかな。それでも全然ゆったりだし。シンガーアンサンブルさんは比較的出番が多いですが、ダンサーさんたちはほとんど出番ないんじゃなかろうか。あれはあれで辛そう。
あ、でも男性シンガーさんたちの歌素敵でした。堪能。
あと、男性シンガーさんが、岡さん以外なんか長身の方が多くて。すらりとした格好いい方が多かったですよ。はい。
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