最寄り駅の周辺が、この数年前から区画整理で大きく変わってきました。
古い家並みはどんどん取り壊され、平らにされ、新しい家が建ち始めています。
以前駐車場があったところには、もう家が建っていて、そこから少し離れた所に移動した今の駐車場の周りも、日々取り壊しがあり、次の日には見晴らしが良くなっていたりします。
近所のおっちゃんらが帰りに寄っていたような小さな飲み屋、時計屋やうどん屋、元酒屋さんの経営していたサークルK・・・この1年でいろいろな建物が消えました。
気づいたら私の使っている駐車場から駅が見えるようになっていました。毎朝ショートカットしてやろうか、と思うくらいです。
私の場所は長屋状態の飲み屋街の横にあります。そこはまだかろうじて取り壊しが行われてないんですが、その周りは一気になくなりました。
さて、そんな駅前駐車場。
今朝のこと。
車をいつものように滑り込ませてさてでかけようと思った駐車場に、なんだか縄っぽいものが見えました。
長年見ていない生き物です。
軽く1.5mくらいありそうな立派な ア オ ダ イ シ ョ ウ 。
アオダイショウって、民家の屋根裏とか納屋とかに棲んでることが多くて、実は人の住んでいるところじゃないとあまり生息してないんですよね。昔はよく草むらからにょろーんと出ていて自転車でひきそうになったりとかありましたけど(それほど田舎じゃないと思いたいんですけどね(笑))、最近見た覚えがあるのは10年前くらいじゃないかなぁ。
立春過ぎたとはいえ季節はまだ冬。
おおかた壊されたおうちの屋根裏にでも潜んでいたのでしょう。冬眠しているところをたたき起こされ、訳も解らず放浪中なのか、写真を撮りに近づいても車を10センチ前まで動かしても微動だにせず。
近づいてみたら、猫にでも咬まれたような痕が数カ所ありました。古傷なのかなぁ・・・鱗がはがれていて痛々しかったです。
棒きれなどでどかしてやろうかとも思いましたが、あまりにかわいそうなのでそのまま放置することにして、とはいえ車を置かねば、と、ぎりぎりまで寄せました。それでもぴくりとも動かない大将が気になりつつも出社。
帰り雨の中、まさかまだにょろーんっていたりしないよな!?とちょっとドキドキしながら車に向かいましたが、さすがにいませんでした。
あれであの辺の家に逃げ込んでも、多分3ヶ月以内に追われるんだろうなぁと思うとちょっとかわいそう・・・・・
そう思ってから、そういえば今時の家って、アオダイショウなんかが棲む余地があるのかなぁと思ってみたり。
小学校の頃に住んでいた家にはいました。時々庭の水道などに脱皮した皮がべろ~んと垂れ下がっていました。マムシと違って長いんですよね。
中学の頃に住んでいた家は、城下町にあって江戸時代くらいから建ってる家が建ち並んでいましたので、どこかの家の屋根裏か床下にいたと思います。
・・・ネズミ取りにネズミがかかったときに裏の土間に放置しといたら、丸呑みしたのか、ネズミの代わりに丸々とした蛇がかかっていて吃驚したこともありました(笑)。
蛇ってアゴが外れるんだねぇと感心しきり。
でもその蛇の長さや顔の形がなんとなくマムシっぽかったので、水攻めの刑に処されました。
そして今の家。セキスイハイムの箱な家。当然屋根裏ありません。
蛇は・・・・住むなら床下なのかなぁ。
今時のおうちって、昔みたいな蜘蛛の巣張ったような梁のはりめぐらされた天井裏ってあるのかな。区画整理で新しくできた家々はそんな感じです。
平成狸合戦ぽんぽこじゃありませんが、野生動物たちが開発で追われる、ということはよくありますが、元々街だった土地でも、古い街、というか町が壊されるとこんなことがあるんだなぁ・・・・・なんて思った朝でした。
そういえば、昨日の話ですが、某岐阜の大学におじゃまして担当とお話させていただいていたら、その方がかなりの四季ファンということが発覚しました。
これから濃いおつきあいになりそうな予感(笑)