ベィビー・マンブルが 超 ラ ブ リ ー 。
セヴィアンの足で踊るマンブルが観たいというのもあったのですが、ペンギン好きなので、かなり公開を待ち望んでいたんですが(笑)。
ロビン・ウィリアムズのMyWayをはじめ、始終歌が流れ、歌がなければマンブルがステップ踏んでて、って感じで、じっと観ているのが大変な映画でした。
110分に満たないコンパクトな映画だけに、後半の展開がすごいことになっていたり、ラスト近くにちょっとしょっぱいものが込み上げてきたりとかするんですが、かなりネタバレになるので語りません。
話の大筋に触れないところで。
主人公のマンブルは皇帝ペンギン。
皇帝ペンギンといえば映画の皇帝ペンギンを思い出します。あれでペンギンの生態とか観た後に観ると、単なるアニメーションで片付けられないくらいしっかりと設定されてるなぁと思います。
皇帝ペンギン同士は声でコミュニケーションを取ると言われてることが、そのまま声→歌にスライドしてる感じ。
妙にリアル。ペンギンたちの体型はちょっとスリムになってて人間に近くなってたり、口元が動いたりするんだけど(あと、マンブルがいつまでもふわふわしてて、それで海に入って大丈夫なんか!!(笑)とか)、吹雪の中を耐え抜くお父さんたちとか、途中でマンブルたちが激しい吹雪の中歩いていく姿とか、実写なんじゃないかというくらい厳しい自然の姿が綺麗に描かれています。
それでいて、しぐさは人間そっくり。所在なさげにぱたぱた動いている手とか、可愛いんですよ。
あと、すごくスピード感の溢れるシーンがいっぱい。
アニメーションで丁寧に描いたり、CGで描いたりするとどこか不自然になりがちな動きが、カメラワークも相まって非常に滑らかでっていうか、臨場感溢れてかつスピード感を増すような、ぎゃーーーーーって感じに動きます。日本のロボットアニメの戦闘シーンで螺旋を描きながら絡み合いながら上昇してったりとかあるじゃないですか。あんな感じが実写になったようなアニメ(なんだそりゃ)。あぁ、板野サーカスとか、そんな感じ。
ペンギンは水中ではジェット機だと思っているんですが、そのジェット機具合がすごく丁寧に描かれています。
笑えます。ブルーインパルスとか思い出します。
そしてダンス。
うわー、セヴィアンだ(笑)。1センチに満たないような幅で超絶タップが鳴るセヴィアンの足だ。て感じで。
彼もタップダンスも詳しくない方に一応言っておきますと、タップダンサーの間では生き神扱いされることもあるような、頂点に立っているようなタップダンサーです。あなたの隣のタップダンサーがみんなアレをできると思ってはいけません(笑)(リズムタップだから、ミュージカルタップを習っている人には根本から動きが違ってたりすることもあって難しいし)。ある程度まではトレースできるんだけどなぁ。そういえば、「mumble-happy-feet」と呼ばれる場面があるんですが、意訳しちゃうと「もごもごぱたぱた」だったりしちゃうんでしょうか(笑)。
途中とラストで、皇帝ペンギンたちが踊るシーンは圧巻ですが、個人的にはベィビー・マンブルのソロダンスが好き。
ニコル・キッドマン演じるノーマ・ジーン(胸元に泣きボクロが!(笑))の溢れるような愛と、今までに観たヒュー・ジャックマンのイメージとはまた違うちょっと情けないメンフィスの両親はとても素敵だし、ブリタニー・マーフィーの歌うQueenの名作「愛にすべてを」もいいです。
しかしなんといっても2役演じているロビン・ウィリアムスの歌。スペイン語で歌う「MyWay」はCFにも使われていますが、めっちゃカッコいい!!ラブレイスの歌も叫びもいいんですが、ラモンのハッピーっぷりがいいです。ラモンといえばアミーゴス。鬱陶しいんだか可愛いんだか(笑)。このアデリーペンギンたちのおかげでマンブルもちょっと救われるところもあるんですが・・・ΣLKにおけるティモンとプンバァか!?
全体的にはすごく楽しめました。ラストの展開も、そういうもんかと思えばそういうもんで。
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