月曜日に朝から勉強会が入ったため、急遽チケットとホテルを手配して観に行っちゃいました。ダメだこいつ(笑)
http://hpot.jp/hairspray/
http://www.bunkamura.co.jp/shokai/orchard/lineup/07_hairsp/cast.html
物語の舞台は1962年のボルチモア。ファッションと、時代背景と。
これまた実はRENTと同じくアメリカ人じゃないとちょっとわかりきることのできない舞台なんだろうなぁと思うんですが、単純に、楽しかったです。てか、英語得意じゃないんですが、かなり意訳・・・ってか、お上品に訳してないかなあ。確かプロデューサーズよりどぎついと思ったんだけど。ちょっとこの辺は映画を観て、って感じですね。
あと、座ってた席が7列だったんですが、字幕が見えねぇ(笑)。時折がんばれ私の視界!って感じに片目で読んでたりしました。12列とかそんくらいが観やすいんじゃないかな。その代わり表情とかはすごくよく見えてよかったです。
アメリカングラフィティー時代の音楽を模してるんだろうけど、けっこう曲とか当時のそのまま使ったの?って感じの雰囲気がよかったです。あと、ちょろっと有名なフレーズが使われていたり、舞台も、「あれ?これは『キャバレー』?」とかいろいろそんなシーンがあったりして、そういう笑いとか、単純に可笑しいところとか、あとはダンスも。当時のダンスをいろいろ観られてるんだろうな、と。クラシカルなんだけどカッコいい。本当にあっという間に時間が過ぎました。
楽しい!って思っているとあれれ?そうか、そういえばこの時代はそういう時代だなぁという「カラード」への差別だったりとか、けっこう露骨で(そういえばイエローもカラードなんだけど、あえて訳はカラード=ブラックみたいな感じに持っていってたような気もします)。多分おデブさんも、今のアメリカだとダメなんだっけか?“特殊クラス”だと大学進学はあきらめないとダメ、とか、かなりはっきりと出してますね。日本でもそういうのがないわけではないですが、やっぱりその辺違うなぁ・・・・。
と、意外と重いテーマが見え隠れしてますが、その重いテーマを吹き飛ばすくらいのトレイシーのポジティブな思考が、このミュージカルのハッピーな部分なのかなぁ。
さて、感想として。
内容は、アメリカンドリーム的な、おいおいそんな展開ありかよ(笑)みたいな話なんですが、とりあえずまっさきに思ったのは、「脚長!背デカ!!」(笑)でした。
いや、男の子たちスタイルよくって!まあ、みんなコーニー・コリンズショウのカウンシルなんで当然なんですけどねー。男の子たちはリーゼント。女の子たちはヘアスプレーでがっちがちに固めたいろんな髪形。ラストの髪型なんて可笑しいです。例の黒鼠みたいな頭とか、ホットペッパーのキャラクターみたいな頭とか。そういうの見るだけでも楽しいです。
トレイシー役のブルックリン・プルーバーがおデブさんなんだけどすごくチャーミングでかわいいのです。パワフル。めちゃめちゃ踊る!
だけどそのお母さんエドナは男性(ジェリー・オーボイル)が演じてるのにさらにチャーミング(笑)。いや、野太い声なんだけど、気にならなくって、トレイシーは一貫して前向きなんだけど、エドナは途中でどんどん前向きに変わってきて、その変化が素敵。そしてその愛するダーリン、ウィルバー(ダン・フェレッティ)の愛がよかったなー、と。
ターンブラッド一家もですが、私はトレイシーの親友、アリッサ・マルゲリのペニーがかわいくて目が離せませんでした。目がきょろっとしてて細くってへにゃへにゃっと動いててずっとガム噛んでて、ちょっと天然入ったようなぽやんとしている子かと思えば時々ど真ん中をついてくる。いかにもアメリカのドラマに出てきそうな女の子ですごく可愛くて目が離せませんでした。歌も、けっこういろんな音域だったりシャウトしたりいろいろあるのに巧くてすごいなーとか、ラストの変身した衣装に「うわ、乳でか!(笑)」思ったりしてたんですが、地方公演とはいえ、BBのベルやCFYのポリーなんかを経験してる人でした。写真見ると別人ですよ。色っぽいお姉さんですよ。
あと、アンバーのママ。ミス・カニの爪(笑)。歌巧かったなー。キャラ濃かったなー。だからよけいにアンバーの個性のなさというか、歌もダンスもそんなに巧くない、というのが際立って見える。
シーウィードの母親、メイベルもさすがに歌巧かった!やっぱブラックの方々の喉って、すごいと思う。昔とある漫画で「ブラックが歌えばみんなソウルさ」という台詞がありましたが、まさにそんな感じ。
このミュージカルはトレイシー、エドナ、メイベルと太った女性が3人出ていますが、それぞれがもうすごい存在感で、力強くって。メイベルの台詞はどどんと胸に届きますね。
ヘアスプレーの(再、というかミュージカルの)映画版は10月に日本公開になるそうですが、エドナがトラボルタだそうで。でも個人的には今回のBW版キャスト、ハーヴィー・ファイアスティーンで観てみたいなぁ。あの声のエドナ。観たい~。あと、トレイシーやペニーは今回の全米ツアーのキャストさんのが見た目はらしい気がします。とりあえず、観に行きますよー。
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