『ジブリの絵職人 男鹿和雄展』
http://www.matsuzakaya.co.jp/museum/oga/index.html
去年東京都現代美術館で待ち時間60分とかえらいことになってた男鹿和雄展、名古屋の松坂屋美術館で始まってるので今日観に行ってきました。
美術ボードと背景画なので、ものは大きくても長辺が1mくらいなもので、1枚1枚じっくりと見て楽しめました。ほとんどがセル画サイズ。ってか、これ、東京展の時、どんな状況だったんやろかー。
無造作に塗られたようで写真のような絵とか、なんで見たことないのにこんな鳥瞰図描けるんだー!!!とか、なんかもう、どんな目をしてるんだろう、この人は。
ラフ画なんて見てると、この人は視界のスイッチを切り替えて、見るもの全てがアウトライン化して、陰影もはっきり見えてるんじゃないんだろうか、って思います。鉛筆だけでここまでかよ!みたいな。
そして美術ボードなんかは、写真以上に・・・例えば空気であるとか、光の加減であるとか、主観的な感覚も絵から感じ取れるというか。ただ街並みの絵でも、陰影の濃さや、輪郭がじわりととけた感じなんかから、あぁ、これ、真夏だよな、なんてわかったり、もののけ姫なんかは、山の神秘的な空気を感じることができる。
その空間を、100号とかでっかいキャンバスではなく、セル画サイズに描いてある。
すげー。
としかいいようがなくて。堪能。900円で観られるんだから、もう一度行ってもいいなぁ。
で、キャッチフレーズは「トトロの森を書いた人」なんですが、実際は森よりも街とか重機とか描くのが好きなんじゃないかってくらい、街の絵がよかったです。私はすごく好きです。
てか、入ってすぐは昔の作品なので、明日のジョーの泪橋だとか幻魔大戦とか侍ジャイアンツ(美術ボードかっこいいぜ!!(笑))とか、そういうのばかりでしたし、ねずてんとかジブリ退職後の作品とかは、いきなり緑色が減ってたように・・・(笑)。
私は「平成狸合戦ぽんぽこ」が好きなのですが(ラスト10分だけ観て泣けます(笑))、ぽんぽこの美術ボードとか、全部引きはがして持って帰りたかったですよー。
18時前に会社を出て急いで向かいましたが、20分くらいに会場入りして、1枚1枚ゆっくり観ていてふと時計を観たら19時になっていて、途中からあわあわとペースを上げていきました。最後の方の雑誌の表紙とか流し観。かなり点数があったような気がします。観るのが大変。2時間は欲しかった。やっぱり図録買えばよかったかな(2800円也)。でもポストカード買いました。原寸じゃなければなんだって一緒さー。でも
自分の観た作品は特に、これはあのシーンだなぁとか思うし、それ以上に、どうやって描いてるんだよー!!って思いながら観てたので、観てない作品のは普通に写実画の作品展の世界。
っていうか、全部「水彩」なんですよ。一部はアクリル画かと思ってたら、セル画以外は全部「水彩」!
ポスカらしいですが、なんだそりゃー!!て。雲とか光の表現とか、草とか、描き方は理解できる・・・けど・・・って感じ。
セル画も、細密な背景画のほんの一部、草の先っぽだけ使ってたり(さわさわと風に揺れる草とかそんな感じにセル画が動くはず)、ここら辺から人が出てくるねぇ、とか、ミシンは3セルで1ターンかなぁとか、うわー、動画さんすげー!とか、原画さんはこれを割るのか、とか・・・・元アニヲタとしての見方も出てきちゃって、もう大変でした(笑)。
名古屋はもうちょっとやってるので、もしお近くの方がいたら、あるいはマンマに遠征の折に(平日だったら)いかがでしょうか。
あ、北海道はこの後あるようですよー。
で、その後に、ガンプラEXPOも行ってきちゃいましたが(笑)。私のわかるのは1st~ZZまでだー(笑)
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