N響アワーお休みでやっていた『オーケストラの森』が東京シティフィルのホルスト『惑星』だというのでチャンネルを合わせて観ました。
選曲は火星、水星、木星、天王星にプラスしてコリン・マシューズの「冥王星、再生する者」。
マシューズの「冥王星」は、私と父の好みではありませんでした。曲として悪くはないと思うんだけど、むう、なんか違うー。
ということで、今日の日記は、吹奏楽と木星の自分思い出語りです。かなりマニアックです。まわれ右推奨。
自分の父がクラシック好きだったので、小さい頃(小学生くらい)はクラシック関係ばかり聴いていました。もちろん歌謡曲も聴いてたと思うんですが(それなりに流行り歌は勿論今でも歌えます)、当時はクラシック系のが好きだったかもしれません。今みたいにカラオケの風習ないし、歌う曲より聴く曲です。
父は学生当時、国内版のクラシックレコードはマイナーな曲なんてほとんど売っていないので(ベートーヴェンとかモーツァルトとか有名どころはあったみたい)、スコアを買って、スコアを見ながらその曲に思いを馳せていたようです。
『惑星』も「ローマ三部作」も『春の祭典』も、曲を聴くより先に楽譜を見ていたようで。
そんな父だったので、子供には聴かせてやるーと思ったんでしょうか。まだものごころつかない頃、兄は『魔法使いの弟子』で、私は『クルミ割り人形』を聴かせられていたようです。
でもそれ以外のレコードって、なんか古賀政男(ギター)が並んでいたような気が・・・・
幼稚園から小学校の頃に好きだったチャイコフスキーの『クルミ割り人形』とムソルグスキーの『展覧会の絵』。
で、『展覧会の絵』の「卵の殻をつけた雛の踊り」がめちゃめちゃ可愛いくて、そこから富田勲に目覚め、例に漏れず『惑星』へと雪崩れ込んでいきました。当時シンセサイザーの音は珍しくて、編曲がすごく新鮮で、確かレコードを買ってもらったと思います。火星の始まりとかすごい格好良かったです。
あと、うろ覚えなんですが、木星の冒頭は、なんかのニュース番組のオープニングじゃなかったかなぁ。
『惑星』の中でも『木星』に関しては、すごく思い入れが強いです。
平原綾香さんの歌で有名になりましたけど、あの部分は第四主題のAndante maestosoであって、私の好きなのはその前後だったりします。
中学時代、市内の吹奏楽部選抜合同演奏の時にこの曲を演奏し、当時パーカッションでティンパニを叩いていた私は、吹奏楽編成では一人のティンパニパートを、顧問の先生がオーケストラ編成の楽譜から、オケ編成と同じく二人で叩くように書き起こしてくれて、他の中学の子と二人で叩いたのをよく覚えています。
普通ティンパニって2人も使わなくて、1人で4つの太鼓の音を曲中で調律しながら叩き分けるんですが、惑星は8つの音が一度に出ます。つまり1オクターブいける(笑)。
鍵盤楽器じゃないのに。太鼓なのに。
低音で響いているのが8音。ホルスト、木星をかっこよく演奏したいがためにティンパニ2人にしたんじゃないのか?と思うくらいです。
ティンパニが4台×2人で、16分音符を二人がかりで叩いてたりして、楽しくて楽しくて、演奏の度にウキウキしてました(笑)。タタタタって音を、タ・・タ と ・タタ・ の2つに分けて叩く、とか、低音楽器と同じ音を、ティンパニがほぼ全音叩いているところもあったりする。そういえば第四主題でも、あの静かな中けっこうティンパニ叩いてたなぁ。
通常ロールとか連打が多いティンパニが、旋律を叩くっていうのは楽しいことで、しかも普通部活では独りだけでティンパニやってるのに、向こう側にもうひと揃いあって、一緒に叩ける。これほど楽しいことはありませんでした。
実際自分の高校2年の曲決めの時は、指揮者と共に「この曲じゃなきゃやらなーい」と言い張ったのは、V.ネリベル作曲の『二つの交響的断章』という、バリバリの現代曲で、二楽章はティンパニの連打ソロから始まるとゆー非常にわかりやすい選曲をしました。そりゃぁもう楽しかった!(笑)
『木星』を聴くと、問答無用でそういった楽しかった中、高校時代の吹奏楽部での思い出がよみがえるのです。
もう〇年も昔の話なのになぁ・・・・・(笑)
高校を卒業して市内のブラスかオーケストラに入ろうかと思ったこともありましたが、前者は当時あまりレベルが高くなく、やってる曲もつまらなくて、逆にオーケストラは、クラシックメインになると、パーカッションがおもしろい曲って少なくて(ドヴォルザークの『新世界』で、シンバルさんは静かに一発のみ、なんてのもありますが(笑))、なんかつまらなかった。だから結局楽器からは離れちゃった。もったいなかったかな。
大学にオケもブラスもなかったし。あとは聴くのみになったので、自然と純粋なクラシックからは遠ざかっていきました。・・・クライズラー&カンパニーは純粋じゃないよな?(笑)
とはいえ、もちろん今でもクラシックとか流れていればかなり楽しんで聴けるんですが、CDを買うほどではありません。のだめカンタービレも結局観なかった。でもクラシックブームはいいことだと思いますよー。
興味のある方は、富田勲氏の『惑星』を聴いてみてください。今聴くと、かえって新鮮です。
で、ここまで読んでくれた勇者がいるかどうかだが(笑)。
↑続きを隠す