小さい身体。ちょっとしゃがれた声。全身から伝わる喜怒哀楽。
私の知っている彼は、もうすっかり「おじいちゃん」で、若かりし頃の演技は拝見できなかったけれど、きっと個性的な素敵な演技をされていたんだろうなぁ、と思います。
月曜日の夕方、今週WSSを観に行こうかどうかと思ってた矢先の訃報。
友人からのメールで「え?だって、出演されてたじゃん!?」とショックをうけ、ニュースサイトを見て、公式サイトを見て。
夢醒めのおじいちゃんは本当に素敵で、ムッシュー・レイエはカーラたちに振り回されながらもきっちりオペラ座を仕切ってる音楽監督で、ドックは熱く、ステテコは若い俳優さんたちに混ざって元気に走り回っているおちゃめな大臣で。他にもオズリックやダルトンさんなど、たっつぁまさすがだなぁ…いつもそう思いながら観ていました。そんな舞台で魅せてくれる姿や、ロビパフォなどで伝わってくる温かなお人柄。大好きな俳優さんの一人でした。
50年以上も演じ続け、亡くなったその日もご出身地である京都で舞台に立たれていた立岡さん。現役俳優のまま逝かれたことを、幸せだと感じながら最期を迎えられたのであれば、と願ってやみません。
月並みですが。
長年演じられていたおじいさんのように、今頃は光になって、たくさんの後輩たちを見守られているのかな、って。やっぱりそう思ってしまいますね。
立岡晃さんのご冥福をお祈りいたします。
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