RENT The Broadway Tour
※アメリカン・ツアー・カンパニー来日公演
※英語上演/字幕スーパー有り
出演:
アダム・パスカル(ロジャー役)/アンソニー・ラップ(マーク役)
マイケル.マックエルロイ(コリンズ役)/ジャック.C.スミス(ベニー役)/
ハニーファ.ウッド(ジョアンヌ役)/ジャスティン.ジョンストン(エンジェル役)
レクシー.ローソン(ミミ役)/ニコレット.ハート(モーリーン役)/
グウェン.スチュワート(Mrs.ジェファーソン.Seasons of Loveソリスト)/
高良結香(アレクシー役)/他(アメリカ.ブロードウェイ.ツアー.カンパニー)
オリジナルキャスト3人、ファイナル公演出演者を何人も擁した贅沢ツアー。
以前観た時は日本人キャストで、日本語に訳されていた分、韻をたくさん踏んだ歌の響きは楽しみきれなかったんだなぁと再認識しました。
正直、その後RENTはもういいやー、とか思っていたのですが、年齢を重ねたからか、キャストや歌のせいか、もう一度観たい!とりあえず映画とBW版DVDでもー、と思っている自分がいます。東京近郊に住んでたらブレイクスルーの抽選に並んでたかもですね(笑)。
とにもかくにも、アンソニー・ラップとアダム・パスカルというよりも、マークとロジャーがいるなぁって感じ。
自然に舞台の上で生きてて、引きずり込まれていきました。
とりあえずアダムの歌好きです。彼はあれですよね、アイーダCDの音声振り切れてる(笑)ラダメス。ギターを弾きながら歌う声とかすごく好き。そしてあのへたれっぷりが(笑)。
映画版は髪の毛がちょっと鬱陶しいですが、ちゃんと舞台はすっきり男前でした。
友人たちの姿を見ながら、苦悩したり傍観したりのマーク。
彼の視点は、リアルだったりカメラの向こうだったり…そんな彼がいることで、舞台によりのめり込むことができるのかな。さすがオリジナルキャストっていうよりも、ラーソンと作り上げてきた人だなぁ、と感動。
歌も演技も自然すぎ。
でもその私服着てたんですか。どうなんですか。
途中からなぜかアベニューQのマペットに見えてきたってのは内緒の方向で。
てか、マークって、天然かと思えば時にシニカルだったり、のほーんとしたり強気だったり、不思議な魅力ですよね。
二人とも、もう40歳近いですが、舞台で観る彼らは本当に若者たちで、ぜんぜん違和感なかったです(D列にも関わらず!)歌にも圧倒されました。
そしてこれまたオリジナルキャストのグウェンの歌。
SeasonOfLoveだけじゃなくてすべてにおいて、ものすごいソウルフルな歌を聴かせてくれました。かっこいい!歌詞の一部も創った彼女の歌を聴けたのは、本当に贅沢だったなぁって思います。
特に印象に残っているのはホームレスの時。迫力!
もちろんこの3人だけではなく、BW閉幕キャストでもあったエンジェルやトム・コリンズのカップル。
エンジェルがんがん踊ってましたねぇ。脚綺麗。キュート!
個人的にはYouOkayHoney?の前のバケツなドラム。Today4Uのスティックさばきもすごいなーっと。スティックくるくる回してた。
2幕の姿も痛々しくて、思わずかけよりたくなる演技がすごかったです。
マイケル・マッケルロイの歌声は低くて柔らかくて、包み込まれるような声で、キュートなエンジェルとの歌の響きがとてもよかったです。
大柄で柔らかなコリンズの包容力、特に2幕に入ってからの彼の姿には、同性愛ってのを通り越して、本当に愛を感じて泣けてきます。
そしてレクシーのミミ。
かっこいい!可愛い!
ちょっと掠れた声が色っぽくて、アウト~の登場シーンのダンスはやっぱり印象に残ります。すれてるようで純な感じで、ロジャーとのからみとかすごく好きでした。若いのかな?ドラッグでハイになってる感じの、でも純粋な感じもする素敵なミミ。でもミミって、自分がHIV陽性にも関わらずロジャー誘ってるんですよね?(えー(笑))
しかし、あのミミの水色のパンツはなにでできてるんだ…(笑)
モーリーンとジョアン。
ブロンドのモーリーンは珍しいんでした?ジョアンとのコントラストが効いてて個人的には好きです。
イディナ・メンゼルがオリジナルキャストですが、ニコレットよかった!あの声の感じとか雰囲気が、OverTheMoonにすごく合ってたと思います。
ジョアンとも声がきれいに混ざってたのがなおよかったです。お尻ぷりん!
個人的にツボに入ったのはテリー・リヨン。LaVieBohemeでなんかかわいいウェイターいるなって思ったら、エンジェルのアンダーでしたか(実際に演じてて、YouTubeでメイク姿を見られます)。
高良アレクシーもすごく好き。「ジャァァストァキィィ~~ディィィィ~~~~ング」とか(笑)。ダンスもがんがん。ACLではなくRENTに出たい、という気持ちもよくわかります。小さな体で楽しそうにあの世界に生きてました。
とにかくいろんなタイプの曲が次から次へ出てきて、それらがすべて綺麗にハモってて、韻を踏んでて、やっぱり英語で聴いた方がいいなぁって再確認。あそこまでたくさんの曲をきっちり作り込んで、ラーソンすごい。なんてことばで終わらないですね。
しかしそれも英語がきちんとわかんないと楽しみきれないんだろうなー、とか。CDの和訳もですが、字幕の和訳、すごいことになってたなー、とか改めて思います(笑)。いくら2行に納めなきゃっていっても、なんだかなー。
もちろん日本語訳にしても歌としては成り立つし、意味も通るんだけど、うねりのようにやってくる韻は、英語を全部聞き取れなくても気持ちいい。
でもマチネに観たACLよりも、RENTの方が英語が綺麗に聞き取れたなぁ、なんて。意味は別として。
舞台セットもシンプルなんだけど、ちゃんといろんな場所に見えてくるのがいいなぁ。
象徴的っていうか、いろんなものに変わっていくあのテーブル。あれがないとRENTじゃないだろうなぁ(笑)
SOLもだけどLaVieBohemeが好き。あと、LifeSupportの響きがとても綺麗で泣けてきます。
VoiceMail#5なんかは綺麗にハモっててすごく好きでした。
あと、「No day but today」に乗っているメロディがとても好きです。
ふと思ったんだけど、日本版のキャスト(私は渡辺ロジャーじゃなくて宇都宮ロジャーで観ている)、そんなに間違ってない、よな?って、もう全然記憶ないけど(笑)。