九州の方が雨、雨、雨……で大変なことになっているようで。
被害が最小限でありますように。自分の中での水害は東海集中豪雨なので、地盤が緩んでがけ崩れが、とかそういうのではないけれど、あの水だけで大変なのは覚えています。
さて、そんな中。
元々土曜日に横浜でblast!を観る予定だったのに金曜日に有休を取ってみっしりと遊んできました。
1日目。
・東京都現代美術館で「館長 庵野秀明『特撮博物館』ミニチュアで見る昭和平成の技」
・太田記念美術館「浮世絵猫百景ー国芳一門ネコづくしー」
・山種美術館「福田平八郎と日本画モダン」
・森アーツセンターギャラリー「大英博物館 古代エジプト展」
2日目。
・国立西洋美術館「ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年」
同上 常設展
・東京都美術館「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」
・神奈川芸術劇場「blast!」
いやもう、足の裏痛い痛い(笑)。ってか、馬鹿だよねー(笑)
本当は一日目に上野も行ってしまおうかとか当初思っていたんですが(金曜日なのでナイトミュージアムがあるから不可能ではない。森は23:30閉館だし)、さすがに体力と相談、そして友だちとご飯食べたかったのでやめました。でも後から知ったんだけど、古代エジプト展はその後のナイトミュージアムで阿久津さんがトークしてたらしい。うむ、残念。
以下、軽く感想。
……っていうか、つくづくアホやな……(笑)
一応、初日は全部違うジャンルで頭の切り替えしやすかった。
二日目は逆にどっちも売りがフェルメールの「真珠の○○の少女」。まあ、ベルリン美術館辺りに一日埋まってたらそんな感じだろう、と。
ちなみに、山種以外は音声ガイド借りた。
普段借りないという方、時間があればぜひ一度借りてみてください。500円だし。
聞かないとわからない絵の解釈とか、背景とか、いろいろ聴いてから観るとさらにおもしろくなる。
1日目
・東京都現代美術館「館長 庵野秀明『特撮博物館』ミニチュアで見る昭和平成の技」
音声ガイドの番号ラストが70番、そしてガイドだけで60分とかどんなボリュームなんですか(笑)
もう特撮好きだけじゃなくて、アラフォーアラフィフの人は誰でも「うおおお」ってなると思う。いろんな特撮に使われた(ウルトラマンとかゴジラとか)ものが並んでいる。そして圧巻は、今回の売りの「巨神兵、東京に現れる」。これ、短編映画なんだけど、これを作る過程のメイキングがすごい。NHKのBSでいいから流さないかなー映画とメイキングで30分番組。
いまだったらCGで簡単につくれる画面を、あえての全部特撮。ええええあれはアニメ合成じゃなくて、○○なの!?とか、もうすごい。昭和の技に平成の経験と技術と素材がまざった感じ。
超人宇宙人怪獣だけではなく現実から空想までの戦艦潜水艦電車飛行機ロケットなどなど……。巡回してくれー。こっちにもきてくれー。
ここで10時開館から入って3時間(笑)
・太田記念美術館「浮世絵猫百景ー国芳一門ネコづくしー」
国芳といえば猫。美人も描ける役者絵もすごいけど、猫。
国芳本人だけでなく弟子もまた猫。って感じで、もうひたすら猫です。猫が主役じゃない絵も猫がチラリとでもいたら、たとえ着物の柄であっても置いてある。猫好き浮世絵好きにオススメ。でももうすぐ終わるなぁ。
この美術館、初めて行ったんだけど、表参道辺りの人がめっちゃいる一本入ったらシン…とした空間。普段は靴を脱いでみてまわるみたい。
10月に月岡芳年なので、すごく気になる。
・山種美術館「福田平八郎と日本画モダン」
福田平八郎の「雨」が観たくて行って来ました。
彼は日本画家っていうよりも私の中ではイラストレーターさんな感じ。時代が違ってたらそうなってたんだろうなぁ。
絵の切り取り方、視点、簡素化デザイン化された絵……。
「鮎」というタイトルで3枚並んでた絵なんかは、シンプルな形にスッスッと線と目だけの鮎、ちょっとデザイン化された鮎、写実的な鮎の3つ。でもどれも素敵。
教科書に必ず載ってる「雨」。瓦にポツポツと降り始めた雨が染み込んでるだけの絵。なんでこんなに惹かれるんだろうか。すごいよね。
その他に、彼の目線や手法に共通するような日本画がいろいろ置いてあって、眼福。全68作品。
ここでは和菓子を頂いて小休止。
・森アーツセンターギャラリー「大英博物館 古代エジプト展」
今回は「死者の書」がメインの古代エジプト展。
毎度思うけど、今もなお当時のパピルスとか残ってるのがすごい。今回はお棺とかけっこうあったなぁ。
そして、死んでから再生までの儀式の長いこと……私は確実に再生できませぬ。ええ。
この辺で足首と足の裏がめちゃめちゃ痛くて、座って歩いて座って歩いて、の繰り返しでした。
そののち阿佐ヶ谷で美味しい蒸し野菜などいただきました。お腹いっぱいになって幸せ気分でホテルへ。実はスカイツリーの見えるお部屋がとれてたのに、二泊しておきながらどちらもライトアップ中に帰れず(笑)
2日目。前日の疲れが出て11時までぐだぐだとしててから上野へ。
・国立西洋美術館「ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年」
思ったより混んでなかった。「真珠の首飾りの少女」と「マルティン・ルター」が初来日、っていうのが売りだったんだけど、全部で110点。彫刻は聖母子をはじめ宗教関係がたくさん。
絵画は肖像画や風景、ヴァニタスとか。
印象に残ったのはクラーナハの「ルクレティア」、「コジモ・デ・メディチの肖像」、ベラスケスの「3人の音楽家」、ルーカ・ジョルダーノの「デウクレイデス」と「アルキメデス」。ジャン=バティストの「死んだ雉と獲物袋」。そして、何より惹かれたのは大量の素描画。
ボッティチェッリやミケランジェロをはじめ、数々の作家によるデッサン。紙にインクとチョークだけなのに、なんでだよ!って感じ。おもしろかったです。
ここで思いついて常設展へ。
すみません、国立西洋美術館なめてた。松方コレクションなめてた。
アホみたいに点数あるやん……
てことで、ブリューゲルとか名前知らないけど好みの絵とかいっぱいあったんだけど、とにかく多い!楽しんだけど辛かった!!(笑)
・東京都美術館「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」
ここにきて、待ち時間40分という地獄。
実は「真珠の耳飾りの少女」(多分「青いターバンの少女」って名前のほうが知られてるんじゃないかな)ももちろん観たいとは思っていたんだけど、それだけだったら40分待ちでやめて墨田の帰ってきたキューピッドガールズのイベントに行ってたかもしれないけど、後半にくっついてる「フランドル絵画の至宝」が大きくて。
いろんな絵画の中でも大好きなフランドル絵画がたくさんあるなら行かねば!!って感じでした。
どれが、って言えないくらい。もう楽しくて疲れも忘れるくらい……いや、正直つらかったけど(笑)、よかった。観に行ってよかった。
カレル・ファブリティウスの「ごしきひわ」が好き。ピーテル・クラースゾーンのヴァニタスも。
あ、真珠の耳飾りの少女コーナーはそれだけでなが~い列ができてて、しかも2,3秒しか見られない、そもそも近くから見られない。ということで、背中越しにゆっくり観てもいいコースでがんばって観てきました。
そういえば、少年ネロが見たかったルーベンスの聖母被昇天の下絵がありましたよ。
・神奈川芸術劇場「blast!」
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